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REVIEW -『EYES』WONK

『EYES』WONK

シンベとエレベが創り出す、独創的な世界観

 “エクスペリメンタル・ソウル”……WONKの掲げるこのテーマがいまいちよくわからない、という方は今作『EYES』を聴いてみてほしい。全22曲という大ヴォリュームの一枚を聴き終えたとき、その答えはきっと見えてくるはずだ。作中で井上幹はエレキ・ベースとシンセ・ベースを使い分け、唯一無二なベース・プレイを展開。不規則なリズムで鳴らされるシンベが終始楽曲を支配する③、単音のギター・フレーズとのユニゾンが印象的な⑧、わずかな“隙間”にひねり込まれるフィルが絶妙な⑰、心地良いグルーヴで思わず体が揺れてしまう⑳など、井上幹のベーシストとしてのスキルの高さを改めて実感できる一枚となっている。(加納幸児)

◎作品情報
『EYES』
WONK
Caroline International/POCS-23906
発売中 ¥8,000 全22曲

参加ミュージシャン
【井上幹(b,syn)】長塚健斗(vo)、江﨑文武(k,p)、 荒田洸(d)