NOTES

UP

REVIEW -『New York 2020』ホセ・ジェイムズ

『New York 2020』ホセ・ジェイムズ

コロナ禍がもたらした奇跡のアンサンブル

 今やトップ・シンガーとして盤石の地位を築いたホセ・ジェイムズにとって初となるライヴ盤。コロナ禍によるロックダウンの最中にニューヨークで行なわれた2度の配信ライヴの模様を収めた2枚組で、リヴォン・ヘルム・スタジオ収録の1枚目は『No Beginning No End』と『~ 2』、ル・ポワソン・ルージュ収録の2枚目は『Blackmagic』の収録曲を中心とする構成。この顔ぶれが一堂に会するのは初めてで、しかもロックダウンで4ヵ月もほかの人と共演していなかったというバンドが、ベン・ウィリアムスの安定したベースとジャリス・ヨークリーの奔放なドラムスを中心に、2枚のディスクでまったく異なる質感のグルーヴとサウンドを生み出す。(坂本信)

◎作品情報
『New York 2020』
ホセ・ジェイムズ
Third Party Label/UCCU-1647〜8
発売中 ¥3,850 全16曲(2枚組)

参加ミュージシャン
【ベン・ウィリアムス(b)】ホセ・ジェイムズ(vo)、マーカス・マチャド(g)、BIGYUKI(k)、ジャリス・ ヨークリー(d)