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    【七宝盤】第十回 – クニタケ ヒロキ(THE FOREVER YOUNG)

    あのベーシストは、どんな音楽を聴いて現在の音楽性/ベース・スタイルを築き上げたのだろうか? さまざまなベーシストに、自身が影響を受けた“私的名盤”を7枚厳選してご紹介いただく連載企画です。

    クニタケ ヒロキ
    (THE FOREVER YOUNG)

    Profile
    1985年10月4日生まれ、福岡県出身。2007年に福岡県久留米市にてKARIBUxNOxKAIZOKUを結成し、ベース・ヴォーカルを務める。2014年4月にバンド名をTHE FOREVER YOUNGに改名。メンバー・チェンジを経ながらも、3枚のアルバムなどを発表。5月25日に“餃子の雪松”のCMソングも含めた「君を輝かせて/もういっかい」を配信リリースする。6月からは全国ツアー『THE FOREVER YOUNG presents FOREVER YOUTH TOUR 2022 -雪松がさぁ待っている-』を開催する。
    Official HP ◎クニタケ ヒロキ Twitter 

    七宝盤①

    『MAKING THE ROAD』
    Hi-STANDARD

    (1999年)

    人生で一番初めにコピーした曲が「BRAND NEW SUNSET」です。中2のときに友達から“文化祭でバンドやろ。ベース・ヴォーカルして”と、『MAKING THE ROAD』のテープを借りました。8個上の兄ちゃんの影響で、ピストルズやダムドが家で流れていて、パンクというモノを何となく知っていたんですが、当時ギターロックやヴィジュアル系を聴いていた僕は、“この速いパンクはなんや!”という衝撃でドンドンのめり込みました。それから、『ANGRY FIST』『GROWING UP』『LAST OF SUNNY DAY』と掘って耳コピしていくのですが、当時から今に至ってもHi-STANDARDのベースはコピーしていて楽しいです。今使っているフェンダーのプレベも中2の頃から使っているものです。

    七宝盤②

    『A Pizza Already』
    SNAIL RAMP

    (1996年)

    中2のとき、人生で初めてライヴを観に行ったバンドです。Hi-STANDARDと同時期に聴きだして、めちゃくちゃ動くベース・ラインに衝撃を受けました。コピーは当時ムズすぎて、竹村(哲)さんのベースの低さだけを真似し今に至ります(照)。

    七宝盤③

    『BOYS&GIRLS』
    GOING STEADY

    (1999年)

    中2の冬に、地元のCD屋さんの試聴機で聴いて、現在までずっと大好きな人生で一番聴いたアルバムです。ドタバタ感がずっと最高。安孫子(真哉)さんのベースは鬼地獄。学校の机に“GOING STEADY”って彫ってました。先生すみませんでした(土下座)。

    七宝盤④

    『…And Out Come the Wolves』
    ランシド

    (1995年)

    中3のとき、深夜のテレビで、「Ruby Soho」のMVを観てカッコよさに衝撃を受け、狂ったように聴きました。スタイルも曲も、USのパンク・バンドのなかで一番好きです。マット(フリーマン)のベースが鬼地獄。

    七宝盤⑤

    『秋 そばにいるよ』
    aiko

    (2002年)

    ベースではないのですが、aikoさんのメロディや世界観やワード選び、すべてに胸を鷲掴みにされていまだに振り回されてます。このアルバムは僕の人生のアンセムです。

    七宝盤⑥

    『I’m not going to become like you』
    FUCK YOU HEROES

    (2003年)

    このアルバムを聴いてハードコア・パンクにのめり込みました。高3のときに初めて聴いて、唸り狂うベースの音、速すぎるビートに“技術じゃないっしょ? やるかやられるかっしょ?”って言われているような気がして、コピーしまくりました。ベースの振り回し方、ジャンプの仕方、RYOSUKEさんを今でもパクってます(押忍)。

    七宝盤⑦

    『幻』
    SWEEF

    (2009年)

    これは廃盤なんですが、恋の葛藤や、男の情けなさ、一生抱えて生きていかないといけないような想いをギュットして爆音で抽出してくれたようなシングルです。あとにも先にもSWEEFのようなバンドはいないなと思っています。