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    【七宝盤】第七回 – 福島智朗(Omoinotake)

    あのベーシストは、どんな音楽を聴いて現在の音楽性/ベース・スタイルを築き上げたのだろうか? さまざまなベーシストに、自身が影響を受けた“私的名盤”を7枚厳選してご紹介いただく連載企画です。

    福島智朗
    (Omoinotake)

    Profile
    ふくしま・ともあき●5月24日生まれ、島根県出身。2012年に中学の同級生とピアノ・トリオ・バンド、Omoinotakeを結成。ストリート・ライヴをはじめ東京・渋谷でのライヴを中心に活動を展開し、2017年には1stアルバム『So far』を発表する。2021年11月にEP『EVERBLUE』でメジャー・デビュー。新曲「心音」が2022年4月公開の映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』の主題歌に決定している。愛称は“エモアキ”。
    Official HP ◎福島智朗 Twitter 

    七宝盤①

    『さくらの唄』
    GOING STEADY

    (2001年)

     小6のときに友達の家に遊びに行ったとき、友達の兄ちゃんがエレキ・ギターで「銀河鉄道の夜」のイントロのアルペジオを弾いてるのを見て、“楽器ってこんなにカッコいいんか……”と衝撃を受け、楽器を始めるきっかけとなりました。死ぬほど聴いた一枚です。

    七宝盤②

    『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』
    銀杏BOYZ

    (2005年)

     中学生の頃バンドスコアを買ってがむしゃらに練習したアルバムです。当時僕はベース・ヴォーカルだったのですが、安孫子真哉さんのベース・ラインは難しく、弾きながら歌うのが本当にキツかったことを思い出します。

    七宝盤③

    『Weezer』
    ウィーザー

    (1994年)

     いわゆる“The Blue Album”。初めて擦り切れるほどに聴き倒した洋楽のアルバムはこれだったはず。当時YouTubeで見つけた「Say It Ain’t So」のライヴ映像でマット・シャープ(b)のパフォーマンスに“こういうタイプの曲でその動きアリなんだ……”と衝撃を受けたことを今でも覚えています。

    七宝盤④

    『Say It Like You Mean It』
    ザ・スターティング・ライン

    (2002年)

     『ストリートロックファイル』という雑誌の付録でコンピCDがあったのですが、そのなかに入っていた「Best of Me」を聴いて飛びました。ベース・ヴォーカルのケニー・ヴァソリのサラサラのロン毛に憧れ、天パだった僕はストパーをかけに美容院へ走った思い出があります。

    七宝盤⑤

    『Obscure Ride』
    cero

    (2015年)

     ここまで過去を振り返り過ぎ、青春時代から戻ってこれなくなりそうだったので、この辺りからは上京してからよく聴いていたアルバムを。Omoinotakeの過渡期に大きな影響を与えてくれた一枚です。このアルバムに出会えて本当によかった。

    七宝盤⑥

    『Bittersweet』
    土岐麻子

    (2015年)

     20代半ば頃によく聴いていた一枚。全曲最高なのですが、特に「ラブソング」のベース・ラインがカッコ良過ぎて、当時から今に至るまでずっと痺れ続けています。改めて聴き返すと、僕はこのアルバムにサウンドだけではなくて歌詞も随分と影響を受けてるなぁと思います。

    七宝盤⑦

    『triangle to square』
    WRONG SCALE

    (2005年)

     残り1枚ということで散々悩んだんですが、このアルバムをハズすわけにはいかないので、ここでまさかの青春時代に戻ります。全曲空で歌える。長々と語りたいところですが、文字数が残り少ないので簡潔に言います。最強のアルバム。