昨年、デビュー35周年を迎えた、名古屋が世界に誇るヘヴィメタル･バンド、OUTRAGE。記念イヤーにさまざまなプロジェクトを展開して駆け抜けた彼らが、デビュー35周年記念作品として3月22日に映像作品2タイトルをBlu-rayで同時リリースする。

ひとつ目は、昨年劇場公開されて話題を呼んだ映画『鋼音色の空の彼方へ』で、上映版とは異なるディレクターズ・カット版となり、さらに90分にわたる特典映像『MAKING OF 鋼音色の空の彼方へ』も収録される。映画『鋼音色の空の彼方へ』は、OUTRAGEのヒストリー・ムービーを演じることになったヘヴィメタルとは無縁の若者たちが、映画制作を通じて苦悩・葛藤しつつも真摯に己と向き合うことで自身の人生を見つめ直していくという劇中劇で、OUTRAGEを題材とした青春群像劇に仕上がっている。原案は音楽評論家の伊藤政則、監督はOUTRAGEの映像制作を手がける山田貴教が務め、役者も制作／製作スタッフも在名活動者で揃えたオール名古屋ロケで制作された。

ふたつ目は、35周年記念公演として2022年4月24日にZepp Nagoyaにて行なわれたライヴを収録した『PULSE→SIGNALS』。同公演は、地元名古屋のセントラル愛知交響楽団（指揮：柴田 祥）を迎えて、Outrageous Philharmonic Orchestraと称したオーケストラ編曲によるOUTRAGE楽曲が披露された第一部、バンドのみで演奏した第二部、そして、オーケストラとバンドが共演した第三部というスペシャルな内容で開催された。同公演からは、すでにOUTRAGEとOutrageous Philharmonic Orchestraが共演した「Sad Survivor（Live Ver.）」の映像も公開されているので、ぜひチェックしてほしい。

また、UNIVERSAL MUSIC STORE限定で、両作品をセットにしたパッケージも発売。こちらにはオリジナル特典として、先着で“御猪口”がプレゼントされる。この“御猪口”は、『鋼音色の空の彼方へ』のなかでも再現された、パンテラの初来日時にオープニング・アクトを務めたOUTRAGEが、居酒屋での打ち上げでビールジョッキのなかに御猪口を落として飲み比べをしたというエピソードをオマージュしたものだ。

そのパンテラは、 3月25日（土）にインテックス大阪、26日（日）に幕張メッセで開催される“LOUD PARK”で来日予定で、OUTRAGEは東京公演への出演が決定している。デビュー35周年を超えて、OUTRAGEが今後どのような活動を展開していくのか楽しみだ。