国内屈指のテクニカル・ベーシストであるIKUOと、さまざな音楽に対応するバーサタイルなスタイルで幅広いアーティストをサポートしているTAKAこと村田隆行によるユニット、I.T.Revolution。本ユニットが起点となって、鳴瀬喜博（CASIOPEA 3rd）も加えたトリプル・ベース・ユニット＝The Choppers Revolutionへと発展していった彼らであるが、今年、結成10周年を迎え、名称も“I.T.R”と改めてついに1stアルバムを発表する。

6月25日にリリースされる『「Bass Life Goes On」～今こそI.T革命～』は、全篇書き下ろしのオリジナル曲10曲を収録。ひと癖もふた癖もあるテクニシャンふたりによるツイン・ベース・ユニットということで、さぞかし冒頭からベースの洪水が……と思いきや、オープニングSE的な「Introduction」に続く事実上の1曲目となる「Life is Groovin’」は、ふたりの歌声を生かしたまさかの超ポップな歌もの！　とはいえ、もちろん、それぞれの色が出たベース・ソロ・セクションもバッチリと収録している。以降は、スピード感に溢れた「Bass Hunter」、おしゃれで清涼感のある「White Summer」、情感たっぷりに歌い上げる「Aim for the Moon」、リラックスしたトロピカルな雰囲気の「Popcorn Love」、ブルージィかつファンキーな「Little Dragon ～ Akasaka Blues ～」、キレのあるスラップが対比し、混ざり合い、見事に展開していく「Red Latte」など、ジャズ／フュージョンを基調とした、期待を裏切らないテクニカルでありつつもポップなインストゥルメンタル曲を披露している。

ゲスト・ミュージシャンには、ドラムにT-SQUAREの坂東慧、山崎慶、キーボードに白井アキトという彼らと縁の深い面々が参加。さらに本誌的な注目は、ダーティ・ループスのベーシストであるヘンリック・リンダーが参加した「We Love Henrik」で、テクニカルなトリプル・ベース・バトルが聴きどころだ。

限定盤となるCDは32ページのブックレットが封入される豪華ボックス・ケース仕様。また、5月28日（金）には、シングルとして「We Love Henrik feat. Henrik Lindner (Single Edit)」「Bass Hunter」「Life is Groovin」の3曲が一挙に先行配信開始となる。