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ポール・マッカートニーがすべての楽器演奏を担当し、自身の名を冠したソロ・アルバムの3作目『マッカートニーⅢ』をドロップ
- Photo:Mary McCartney
2018年に5年ぶりとなる17thソロ・アルバム『エジプト・ステーション』をリリースし、ワールド・ツアーも展開するなど、 78歳にして精力的な活動を続けているポール・マッカートニーが、自身の名を冠したソロ・アルバムの3作目となる『マッカートニーⅢ』を12月11日にリリースする。
ポールは1970年に、すべての楽器演奏を自身が担当した初のソロ・アルバム『マッカートニー』をリリース。1971年に発表された『ラム』(ポール&リンダ・マッカートニー名義)を経て1980年の『マッカートニーII』も、同じく全楽器演奏をポール自身が行ない、どちらの作品もポールのキャリア転換期を象徴する作品となった。今作『マッカートニーⅢ』に関しても、過去2作同様にすべての楽器演奏を自身で手がけ、ピアノもしくはギターを弾きながら歌ったトラックにベースやドラムをダビングするという手法で制作されたという。
そもそも、2020年にはアルバムのリリースを予定がなかったというポールだが、新型コロナ・ウィルスの影響により“Rockdown(封鎖のLockdownにかけて、ロックができない状態)”を余儀なくされるなか、すでにできあがっていたアイディアを改めてブラッシュアップ。結果、バラエティに富んださまざまな雰囲気を持った楽曲を収めたアルバムが完成した。
レコーディングでは、ポールを象徴するヘフナーのヴァイオリン・ベースや、エルヴィス・プレスリー・トリオのビル・ブラックが所有していたウッド・ベースなどが使用されているとのこと。すでに公開されているティザー映像では、自由なアプローチでさまざまな機材を手にするポールのクリエイティブな姿を確認することができる。
また、本作はデジタルとCDでの発売に加え、元ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトが設立したサード・マン・プレッシングが製造するLP盤もリリースされる。
奇しくも1stソロ・アルバムから50年という節目にリリースされる本作は、ポール・マッカートニーの歴史でも間違いなく重要作のひとつとなるだろう。


◎作品情報
『マッカートニーⅢ』
ポール・マッカートニー
ユニバーサル
UICY-15964
2020年12月11日発売
◎Official HP