ベースを始め、ギター、鍵盤、サックスまでをこなすマルチ・プレイヤーのTENDRE（テンダー）。近年は堀込泰行やChara+YUKIといった多彩なアーティストのプロデュース／楽曲提供を行なうなど、多方面での活躍を続けている。自身のワークスも活発で、4月にリリースされたシングル「LIFE」に続く新曲「HOPE」がドロップされた。

「HOPE」は昨今のさまざまなニュースに対する思いを綴った楽曲で、柔らかなTENDREの歌声が切なくも心地よい雰囲気を放っている。3ピース・バンドのampelでベース・ヴォーカルを担当するTENDREは、“ベースが最も自身にフィットする楽器だ”と言う。フィルターのかかったベース・ラインはバス・ドラムの音価を伸ばすように機能し、それによって生じた軽やかなグルーヴが、TENDREのレイドバックした歌声と絶妙なマリアージュを生んでいる。終盤では畳み掛けるように音数を増やし、クライマックスを見事に演出している点も流石だ。

また、本楽曲のリリースに合わせて、9月には約2年ぶりとなるフル・アルバムをドロップすることを発表。本楽曲を聴いて心待ちにしていよう。