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【新製品レビュー】Fender/VINTERA III LATE ’60S PRECISION BASS 〜 60年代後期へのリスペクトが詰まった普遍的モデル
- Photo:Masao Sekigawa
- Text:Makoto Kawabe
ベース・マガジン2026年5月号の「NEW PRODUCTS REVIEW」に掲載された、編集部注目の新製品をご紹介!
New Products Review:
Fender/VINTERA III LATE ’60S PRECISION BASS
60年代後期へのリスペクトが詰まった普遍的プレシジョン・ベース


POINT
50~70年代の象徴的なヴィンテージ・モデルを現代的に再現したVinteraシリーズの第3世代で、60年代後期の仕様をモチーフに作られたプレシジョン・ベース。アルダー・ボディにローズウッド指板のメイプル・ネックで、ロリポップ型ペグや構造がシンプルなスパイラル・ブリッジなどを搭載するオーセンティックな一本。
REVIEW
フェンダーの黄金期ともいえる年代のモデルを現代的に再現するVinteraシリーズが“Ⅲ”となった。“Ⅱ”のプレシジョン・ベースはモチーフが60年代初期モデルなのに対し、本器は60年代後期のモデル。スペックの違いを見出しやすいのがロリポップ(パドル)型ペグだ。初期のフェンダーに採用されたベース用ペグは外注品となる小銀杏型の逆巻き仕様で、60年代後半に順巻きで大銀杏型の自社製品へと変更されるが、その過渡期の一部のモデルに採用されたのが順巻きのロリポップ型ペグだ。
また、ポジション・マークはパーロイド・ドットに、指板はラウンド貼りとなっており、カタログによればネック・シェイプとピックアップも当時の仕様を踏襲しているとのこと。そのほかにもⅡからⅢへと進化したことでカタログからは読み取れないアップデートが随所に施されているのかもしれない。
本器のカラーは硬派なブラックで、ボディとヘッド表面が同色にペイントされたマッチングヘッド仕様。製作上の都合で取り付けられたと言われているヘッド裏のストラップ・ピンも、当時を象徴するアイテムとして崇めたい。ピックガード上のフィンガー・レストは親指弾きが安定するので積極的に活用しよう。ネック幅は広いものの厚みは適度に薄く、いかにもプレべ然としたおおらかな弾き心地。音色は程よくヴィンテージ感を漂わせつつもモダンなアレンジにも対応できそうなミドルの効いた安定感があり、どのポジションを弾いても似たニュアンスを出せる。経年による音色変化も楽しめそうだ。長く所有するほど愛着が深まる一本となるだろう。
Fender/VINTERA III LATE ’60S PRECISION BASS
【スペック】
●ボディ:アルダー
●ネック:メイプル
●指板:ローズウッド(写真)orメイプル
●スケール:34インチ
●フレット数:20
●ピックアップ:ヴィンテージ・スタイル・レイト’60s スプリット・シングルコイル・プレシジョン・ベース
●コントロール:ヴォリューム、トーン
●ブリッジ:4サドル・ヴィンテージ・スタイル・ウィズ・スレッディッド・スティール・サドルズ
●ペグ:ヴィンテージ・スタイル“ロリポップ”(ノン・リバース)
●カラー:ブラック(写真)、ファイアミスト・ゴールド、3カラー・サンバースト、レイク・プラシッド・ブルー
【価格】
192,500円(税込)
【問い合わせ】
フェンダーミュージック ☎0120-1946-60 https://jp.fender.com/
※本記事はベース・マガジン2026年5月号の「New Products Review」から転載したものです。
※価格は本誌掲載時のものです。

