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Positive Grid “Spark NEO”をチェック! ワイヤレス・スマート・ヘッドフォンで自宅練習を快適に。
- Text: Shutaro Tsujimoto (Bass Magazine Web)
- Photo: Hiroki Obara
自宅でのベース練習を、より快適に、より楽しくしてくれる新たな選択肢が登場。スマート・アンプでおなじみのPositive Gridが手がけたSpark NEOは、ヘッドフォン・スタイルで練習の自由度を大きく広げてくれる注目アイテムだ。
練習がもっと楽しくなる。
今、注目の“自宅練の相棒”をチェック!

今年1月のNAMM Showで初お披露目となり、大きな注目を集めたSpark NEO。リアルなアンプ・サウンドと豊富なエフェクト、さらには練習やジャム機能で高い評価を得ているスマート・アンプ“Spark”シリーズで知られるPositive Gridによる、まったく新しいヘッドフォン型の練習用デバイスだ。
Spark NEOは、ギター/ベース・プレイヤー向けに設計されたワイヤレス・スマート・ギター・ヘッドフォンで、単なる再生機器ではない。Bluetooth接続による取り回しの良さはもちろん、Sparkアプリと連携することで、33種のアンプ、43種のエフェクト、さらには10万種を超えるToneCloudのプリセットにアクセスでき、ワイヤレス環境下でも本格的なギター/ベース・リグが構築できる。
さらに、AI機能“Spark AI”によって、好みの音の方向性を伝えるだけでカスタムトーンを自動生成してくれるという革新的な機能も搭載。自動コード検出などの“お助け機能”も充実しており、練習からパーソナライズされた演奏体験まで、幅広くサポートしてくれる。
音質面でも一切の妥協はない。Spark NEO専用に設計された40mmカスタム・ドライバーと、超軽量かつ高耐久のアドバンスド・バイオ・ファイバー(ABF)振動板により、豊かでバランスの取れたトーンを実現。超低レイテンシー仕様で音切れもなく、プレイ中のストレスを感じさせない。また、密閉性に優れたイヤーパッドは長時間の装着でも疲れにくく、集中した練習をサポートしてくれる。
Spark NEOは、ヘッドフォン本体とトランスミッターのセットで、どちらも付属のUSB-Cケーブルを使用して充電する。ギター、ベース、いずれの再生にも最適化された設計で、楽器を問わず活用できるのも魅力だ。基礎練習から上級者によるパフォーマンスのブラッシュアップまで、幅広いニーズに応えてくれるだろう。単なるヘッドフォンの枠を超え、練習環境そのものをアップデートしてくれるこの革新的なギア。自宅練習の“相棒”として、今最も注目すべき1台である。
◎Specifications
●電源:充電バッテリー/USB C-Type(ヘッドフォン&トランスミッター)
● 重量:366g(ヘッドフォン)
● 使用可能時間:最大6時間(フル充電時)
● 寸法:180(W)×195.22(D)×80.81(H)mm(ヘッドフォン)
●価格:31,900円(税込)
各機能の紹介


Spark NEOは、タップ操作でプリセット切り替え、音量調整、電源オン/オフが行える直感的な設計で、演奏中もストレスなく操作できるのが特長。1/4インチ入力端子も搭載しており、ワイヤレス/ケーブルのどちらでも使用できる。4つのカスタム・プリセットは専用ボタンで素早く切り替え可能で、さらに“ボリューム・ノーマライズ”機能により、すべてのプリセット間で音量が自動調整され、耳への負担も軽減される。

トランスミッターとのセットで接続も簡単。低レイテンシー設計により音切れもなく、快適にプレイ可能。どちらも付属のUSB-Cケーブルで充電して使える。

密閉性と装着感に優れたイヤーパッドは、外音を遮断して集中力を高めてくれる。ソフトな素材と高いフィット感で、長時間の練習でも疲れにくいのが特長。

折りたたみ式のコンパクト設計で持ち運びも簡単。携帯性に優れ、移動先や外出先での練習にも対応。最大6時間のバッテリー駆動で長時間の使用も安心だ。
専用アプリ“Spark App”




専用アプリSpark Appと接続すれば、音作りからジャム・セッションまで多彩な機能が利用可能。自動でバッキング・トラックを生成でき、アドリブ練習にも活用できる。33種のアンプと43種のエフェクト、10万以上のToneCloudトーンにアクセスでき、ベース用のアンプやエフェクターもラインナップされている。YouTube連動のコード解析機能により、映像を見ながらの練習も可能だ。
Editor’s Review
ベース・マガジンWEB編集部員による“Spark NEO”の体験レポート。

実際にアンプを鳴らしているような感覚。
何よりもまず感じたのは、とにかく手軽なこと。本体の電源を入れてベースに挿したトランスミッターのスイッチを入れるだけで演奏が始められ、シールド不要で周囲がすっきりするのでラクな体勢での練習が捗ります。Bluetooth接続もスムーズで、ストレスなく行なえました。
音のアタックやサステインも自然で、実際にアンプを鳴らしているような感覚でプレイできます。ピッキングのニュアンスにもきちんと反応してくれる印象で、音質も非常にクリア。リスニング用ヘッドフォンとしても優秀で、楽器の音がよく聴こえるので、コピーや分析にも役立ちそうだと感じました。
アプリにはベース用のアンプやエフェクターも用意されていて、チューナーやメトロノームもすぐに呼び出せます。YouTubeと連携したコード解析機能も便利で、気になるフレーズを見つけたらそのまま弾いて確かめる、という流れが自然にできそうです。手軽で、音も良くて、弾き続けたくなる——Spark NEOは、そんなふうに日々の練習を自然と後押ししてくれるアイテムだと思います。(ベース・マガジンWEB /辻󠄀本秀太郎)
【オフィシャル製品ページ】
https://jp.positivegrid.com/pages/spark-neo