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DIボックス 6モデル徹底検証【IKUO × Hiro(STUDIO PRISONER)】
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- Photo:Hiroki Obara
- Equipments Explanation:Makoto Kawabe
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UMBRELLA COMPANY
SIGNALFORM ORGANIZER
異次元のクリア・サウンドを実現する多機能ツール
【Specifications】●電源:専用AC9Vアダプター●周波数特性:2Hz~22kHz(±0.1dB)@Hi-Z IN→DI OUT●外形寸法:216(W)×148(D)×41(H)mm●重量:1.46kg●価格:129,800円
レベルやインピーダンスなどの“シグナル・フォーム(伝送形態)”が変化しても、音色や音質を変化させずに受け渡すべく、DI、リバースDI、レベル・コンバーターの機能をハーフ・ラック・サイズに集約したモデル。信号経路にトランスを介さないトランス・レス設計で、マイクとライン両レベルのDI出力を装備。Amp Out(パラ・アウト)はバッファ出力にも変更可能。通常のシールド・ケーブルも使用できるが、入力側プラグにバッファ・アンプを内蔵した専用の“Active HI-Z Cable”を利用すると、ケーブルによる音色変化を回避したピュア・サウンドを実現できる。各端子の位相反転やグラウンド/リフト機能は
前面のDIPスイッチに集約されている。
サウンド・チェック音源
Talk Session
〝コレで録っておけばOK〟っていう安心感を弾き手が持てる(IKUO)
Hiro まずはHi-Z入力からチェックしていきましょうか。
IKUO 立ち上がりが綺麗ですね!
Hiro 速いですよね。無味で異常にクリア。まとわり付いているものがなくてストレートな音色です。パッと出てパッと消えるみたいな、休符が明確でいち音いち音が切れる感じがありますね。
IKUO ある意味、上級者向けかもですね(笑)。RNDIのような解像度の高さを感じますけど、これは音との“距離”が近い印象です。
Hiro 録った音を聴いてみても、やっぱりスピードが全然違いますね。キレも抜群です。オケのなかで不思議なくらいベースが満遍なく聴こえてきますよ。
IKUO そうですね。このスピード感と再現性はすごいですよ。
Hiro では次は専用ケーブルによるActive Hi-Z入力をチェックしてみましょうか。
IKUO これまた全然違う音色ですね。
Hiro より無味無臭になった感じですね。Hi-Z入力も決して悪い音ではないし有機的な音色なんだけど、Active Hi-Z入力にすると情報量が増えて全帯域の隙間が埋まった感じがします。特にローとミッドが太く聴こえますね。音のニュアンスも距離が近くなって一気に生々しくなるっていうのがほかのDIにはない特徴だと思います。普段のレコーディングで僕が使っている、アンブレラカンパニーが改造したマイク(SM57をトランスレス+アクティヴ化したもの)と同じニュアンスがあるようにも思います。
IKUO ロー感もしっかり出ているし、DIにピュアな音色を求めている人にはとても良いと思います。倍音感とか色付けを求める人には向かないかな?
Hiro 確かに、原型を求める人向きですよね。だからベーシストはもちろんですが、“エンジニア側のDI”と言えるかもしれません。しかもコレ、製品的にはDIは機能の一部なわけですよね。普段の作業で“コレさえあれば!”って場面や用途が容易くイメージできます。このモデルを通すことに対する安心感もありますね。
IKUO 安心できる音って本来のDIの在り方ですよね。宅録でデータ納品するベーシストなんかも良いと思います。“コレで録っておけばOK”っていう安心感を弾き手としても持てると思います。
Hiro 確かに。ベースの音をもっと良くするというより、楽器のポテンシャルを最大限に引き出してくれるモデルですね。
製品に関するお問い合わせは、アンプレラカンパニー(☎︎042-519-6855)まで。
◎https://umbrella-company.jp/