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【低音めし】武井優心(Czecho No Republic)が愛する、珉亭(東京・下北沢)
- Text:Masami Takei (Czecho No Republic, Living Rita)
“めし”をテーマに、プロ・ベーシストに音楽活動の活力になるようなお店やお気に入りのメニュー、そのほか“食”にまつわる思い出深いエピソードを語ってもらう連載「低音めし」。今回は、昨年Czecho No Republicで新作アルバム『Mirage Album』をリリースした武井優心が登場。彼が自身の低音めしとして紹介してくれたのは、憧れのミュージシャンがかつて働いていた下北沢の老舗中華料理店だ。
もともとは聖地すぎて近づけなかった店!
どうもCzecho No Republic、Living Rita武井優心です。僕の低音めしは下北沢にある珉亭です。
自分が本気で将来音楽をやりたいと思ったきっかけは、甲本ヒロトというカッコ良すぎるミュージシャンに出会ったからです。それ以前にもバンドをやりたいという思いはありましたが、それが決定づけられたのが甲本ヒロトという存在との出会いでした。
そんなヒロトさんがザ・ブルーハーツ結成前夜にバイトしていたというのがこの珉亭です。初めて行ったのは意外と最近で5年前くらい。自分のなかで聖地になりすぎてて近付けませんでした。5年前に近所に引っ越したので、そこから足繁く通うようになりました。

店内は昭和の匂いをそのまま閉じ込めたようなノスタルジアが蔓延していて、とても最高です。
お気に入りのメニューは定番中の定番、ラーチャンセットです。特徴的な赤いチャーハンに王道中華そばのセット。それにラーパーツァイ(自家製キムチみたいな感じの)がつきます。自分はチャーハンを大盛りで頼むのが基本です。この赤く染まったチャーハンがとにかく食欲をそそります。卓上にあるおろしニンニクと酢と胡椒で、後半味変するとなお楽しめます。ラーメンも旨みたっぷりでめちゃくちゃ美味しいです。ほうれん草にあっさりしたチャーシューにノリにネギというシンプルな組み合わせですが、シンプルだからこそ奥深く美味しいのです。例えるならルート弾きだけの曲が一番難しい、みたいな。

そして忘れちゃいけないのが付け合わせのラーパーツァイ! これがとにかく美味い! ニンニク臭こそハンパないけどめちゃくちゃ美味い! 自分はこのラーパーツァイだけテイクアウトで買いに行ったりするくらい好きです。これが本当に美味しくてですね、餃子をセッティングしたりなんかしたらもう敵なしですよ。リッケンバッカーにフラット弦を張ったときのような至高のセッティングです。

珉亭に行くときはご飯をドカ食いしたいときなのでお酒は基本頼みませんが、このラーパーツァイと餃子に瓶ビールのスリーピースで2階の座敷でガッツリ飲むのも大好きです。このスリーピースは至高ですよ。お互いを尊重し高め合う最強のグルーヴです。例えるならクルアンビン。

あ、あと珉亭の素晴らしいところは注文してから届くまでのスピード。これには毎回驚きます。マジで早いです。ライヴ盤のラモーンズくらいハシってます。
とにかく大好きなので、大事なライヴ前なんかは気合いを入れに行くことが多いです。そして良いライヴをした後日打ち上がりに再訪するのです。皆様もぜひ行ってみてください。とにかくラーバーツァイ! これはマストで!
珉亭
東京都世田谷区世田谷区北沢2丁目8-8
下北沢南出口より徒歩3分。若者の街、下北沢で半世紀以上も続く老舗の中華料理店。売れる前の俳優やミュージシャンが多数働いていた店としても知られる。
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【Profile】
たけいまさみ●ポップ・ロック・バンド、Czecho No Republicと、タカハシマイとのユニット、Living Ritaで活躍。Czecho No Republicは武井と山崎正太郎(d)のふたりを中心に2010年3月結成。同年に6曲入ミニ・アルバム『erectionary』をリリースした。2024年11月には4年ぶり9枚目となるフル・アルバム『Mirage Album』を発表したばかり。自身がさまざまなところで飲んでまわる“リアル酩酊ドキュメンタリー”のYouTubeチャンネル「(タケイマサミの)ハシゴ酒クエスト」も不定期更新中。
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