ワンコンのBJF Bufferが、ベース専用機にブラッシュアップ！

コンパクトな筐体デザインが魅力の国産ペダル・ブランドOne Controlより、初となる待望のベース専用バッファ、“Minimal Series Silver Para Bass Buffer”が登場した。

“ワンコンのバッファ”と言えば、同社製品の多くに搭載されており、専用機としてもリリースされているオリジナル・バッファ“BJF Buffer”。さまざまなベース／ギターに使用できる上質なバッファとして、多くのプレイヤーから支持されてきたが、BJF Bufferはエレキ・ベースでも使用できるものの、基本的にはエレキ・ギターを念頭に設計されていた。そんななか待望のベース専用として登場した本機は、BJFが新開発した“エレキ・ベースのため”のバッファであり、ベースに最適化された機能を持ち合わせている。

本機最大のポイントが、インピーダンスを意味する中央上部の“Z”のノブ。これはインプット・インピーダンスを調整するもので、パッシヴ・ベースやアクティヴ・ベースなど、ベース固有のインピーダンスに最適化させるのはもちろん、ロー・エンドの出方を微調整するためのコントロール・ノブとしても機能するなど、単なるバッファ・ペダルを凌駕した機能を持ち合わせている。このZノブではインプット・インピーダンスを50K～390KΩの範囲で操作可能で、接続するベースのインピーダンスによっても効果が異なる。ついてはロー・エンドを微細に調整できる点は魅力であるものの、本機の前に別のバッファや同様の動作をするペダルを配置すると本機の効果が発揮されない場合もあるため注意が必要だ。

またそれぞれスプリット・アウトされたふたつのアウトプットを備えているため、ベース・アンプとDIといった、特にベースで多用されるの2経路への出力を行なうこともできるなど、場面に応じた多彩な使い方を想定できる点も魅力である。

税込10,780円という手頃な価格設定のほか、幅42mm×奥行92mmというペダル・ボード内でも場所を取らない“ワンコンらしい”筐体デザインも嬉しいポイント。ペダル・シーンにおいてベース専用のバッファは希少でもあるため、ぜひ多くのベーシストに試していただきたい。