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【THE AXES】L’Arc〜en〜Ciel – 2021年5月29日、30日/幕張メッセ国際展示場1-3ホール
- Photo:Reishi Eguma[C-LOVe CREATORS](Equipments)、Takayuki Okada/Hiroaki Ishikawa/Yuki Kawamoto(Live)
2021年2月に結成30周年を迎えたL’Arc~en~Cielが、30年前の1991年に1stライヴを行なった日程に合わせて、そのイヴにあたる5月29日、当日となる5月30日の2日間にわたり、幕張メッセ国際展示場1-3ホールにて『30th L’Anniversary Starting Live“L’APPY BIRTHDAY!”』を開催した。同ライヴにてtetsuyaが使用した機材をレポートする。
Bass
LAKLAND 55-69 tetsuya
レイクランド製の自身のモデルである55-69 tetsuyaの最新バージョン。キルテッドメイプルのボディトップ、スワンプアッシュのボディバック、クォーターソーンロックメイプルのネック、エボニーの指板、キルテッドメイプルのカバーに覆われたESP製のtetsuya J5-69(フロント)とtetsuya MM5-69ピックアップ、ESP製tetsuya LC-1プリアンプといった仕様は、これまでのモデルと同様だ。ピックガードに入れられた文字は“Believe nothing, no matter where you read it, or who said it, not even if I have said it, unless it agrees with your own reason and your own common sense.”で、これはブッダの言葉だ。使用楽曲:「CHASE」「winter fall」「flower」
ESP Bass V(J-J Type)
今回のライヴのために新たに用意されたESP製Bass V(J-J Type)。4弦ベースをメインで使用していた1998年頃に製作されたBass IVを5弦バージョンにしたもので、昨年製作されたものがJ-MMというピックアップレイアウトだったのに対し、Jタイプピックアップを2基搭載している。ボディはアルダー、ネックはメイプル、指板はローズウッドで、ネックスケールは34インチを採用。ピックアップは、ESP製のtetsuya J5-69(フロント)とtetsuya MM5-69改造 J(リア)。プリアンプはESP製tetsuya LC-1。コントロール構成はマスター ヴォリュームとピックアップバランサーで、ボディトップのスイッチはダミー。バックパネル部分にプリアンプのゲイン、トレブル、ミドル、ベースのトリムが設置されている。ブリッジはゴトー製205B-5だ。使用楽曲:「あなた」「虹」
ESP Albion
2018年に初のクリスマスライヴとして開催された『LIVE 2018 L’ArChristmas』に合わせて製作された、ESP製Albion。やや薄めなボディは、5mm厚のメイプルトップと35mmのスワンプアッシュの組み合わせで、34インチのメイプルネック、LEDポジションマークの埋め込まれた24フレット仕様のメイプル指板。ピックアップとプリアンプは自身のシグネイチャーモデルを搭載しており、前者はtetsuya J5-69(フロント)とtetsuya MM5-69(リア)、後者はtetsuya LC-1。コントロール構成は、マスターヴォリューム、バランサー、3バンドEQ、リアピックアップのコイルタップスイッチ。使用楽曲:「Driver’s High」「HONEY」「READY STEADY GO」
ESP Bandit Six
一般的な6弦ベースとは違い、高音弦側に2本弦を追加した仕様になっているのが特徴で、「NEO UNIVERSE」と「get out from the shell」で使用されたESP製Bandit Six。2号機となるモデルで、ボディはアルダー、ネックと指板はメイプルで、ピックアップはバルトリーニを搭載している。アクティヴサーキットはtetsuya LC-1。ボディトップのコントロールノブはマスターヴォリュームのみが機能して、ほかのノブはダミー。バックパネル部にゲイン、トレブル、ミドル、ベースのトリムノブが設置されている。
ESP GLAMBELLY GOOD VIBES
マリリンモンローとイギリスの£10紙幣のパロディを組み合わせた、グラフィックグラフィティーアーティストのkurry氏の作品“Good Vibes The Queen” が大胆にボディとヘッドにペイントされたESP製GLAMBELLY GOOD VIBES。バインディングが施されたアーチドトップのボディは、トップにはキルテッドメイプル、バックにはスワンプアッシュが採用されている。ネックは34インチのメイプル。6点止めボルトオンジョイントで、ゴトー製404SJ-5ブリッジ、ペグはゴトー製GB720を装備。ピックアップとプリアンプは自身のシグネイチャーモデルで、前者はtetsuya J5-69(フロント)とtetsuya MM5-69(リア)、後者はtetsuya LC-1。使用楽曲:「ミライ」「Dune」「GOOD LUCK MY WAY」
ESP Prototype 5strings Bass
ライヴのオープニングナンバーとなった「X X X」で使用されたESP製5弦ベースのプロトタイプ。キルテッドメイプルトップ/スワンプアッシュバックのボディ、メイプルのネックと指板という材構成で、EMG製のピックアップ2基がブリッジ寄りに搭載されているのが特徴だ。
ESP Prototype(Navy)
昨年製作された新たなデザインのモデル、ESP製Prototype(Navy)。ピックアップや回路は基本的にGLAMBELLYやAlbionと同じものが採用されている。クラシカルなヘッドや流線型の美しいボディ、ボディを落とし込んで表現されたfホール、特徴的なピックガード形状、カラーなど、tetsuyaのアイディアを図面に落とし込んでブラッシュアップを続けて完成したモデルだ。ボディはアルダー、34インチのネックと指板はメイプル。使用楽曲:「花葬」
ZON Legacy ELITE 519 tetsuya Model
2011年のライヴから使用されている、ZON製シグネイチャーモデルの第一号機のLEGACY ELITE tetsuya Model。ボディは、マホガニーコア/メイプルトーンプレート/キルテッドウォルナットのラミネートで、コンポジットネック/フェノウッド指板が組み合わせられている。ピックアップはバルトリーニのカスタムモデル。低音弦側のネックサイドには、サイドポジションマークLEDの配線が施されている。使用楽曲:「Caress of Venus」
ZON Legacy ELITE 519 tetsuya Model
ピンクカラーが鮮烈なZON製LEGACY ELITE 519 tetsuya Model。2012年3月に行なわれたニューヨークはマディソン スクエア ガーデン公演の2日前に、ニューヨークに滞在していたtetsuyaの手元に届けられたという1本。基本的な仕様は、tetsuyaがレコーディングでメインとして使っているLEGACY ELITE 519と同じだ。ブラックのプレートとゴールドのサドルが組み合わされたブリッジのカラーコンビネーションはZON側のアイディアとのこと。使用楽曲:「metropolis」「DAYBREAKER’S BELL」「REVELATION」「MY HEART DRAWS A DREAM」
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