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【ベースの日!特別企画】9人のプロ・ドラマーが選ぶ 今、私が組みたいベーシスト
- Photo:Great The Kabukicho(MonoNeon),Yuka Yamaji(Tom Kennedy)
山木秀夫
PROFILE
やまき・ひでお●1952年生まれ。中学生の頃にドラムを始める。1974年に市川秀男のトリオに加入し、上京。プロ・ドラマーとしての活動をスタートさせる。以降、渡辺香津美、近藤等則、アート・リンゼイ、ビル・ラズウェル、井上陽水、坂本龍一、B’z、福山雅治など、膨大な数のライヴ/レコーディングで活躍。現在は自身が培った経験や知識を後進に伝えるプロジェクト=山木秀夫コレクションを展開している。
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Q1:あなたにとって、“良いベーシスト”の条件とは?
グルーヴがいい人
Q2:“良いベーシスト”が共通して備えている演奏技術はなんだと思いますか?
基本的なことだけど、絶対的なオリジナリティと、人の音をよく聴くこと。
Q3:逆に“こういうベーシストは苦手だなぁ”と思うのは、どんな場合ですか?
リズムの悪い人、頑固、勝手な人。
Q4:これまで共演したことのない人で、今、あなたが一緒に演奏したいベーシストは誰ですか?
日本にしても海外にしても、けっこういろんな人と演奏してるから、逆に演奏したことないベーシストを探すのが困難だったりして。なので、ティグラン・ハマシアンと一緒にやってるベースの人、名前は知らないけど(エヴァン・マリエンだと思われる)。最近よく聴くんだけどいいなと思ってる。
最近、King Gnuの(勢喜)遊(d)がよく遊びに来てセッションするんだけど、いつもいいセッションになるので、きっとKing Gnuのベースの彼(新井和輝)とも気が合うんじゃないかなと思ったりする。
あ、それから、僕はビル・ラズウェルとよくレコーディングするんだけど、彼の友達のブーツィー(コリンズ)ともいつかやってみたいよねと話したことがあるかなー。
あと、北京のバンドで白鲨(JAWS)というんだけど、この間レコーディングさせてもらって。そのベースの羅暢さんともやってみたいな。
新井和輝
(King Gnu)
1992年10月29日生まれ、東京都出身。中学生時代に陸上部の友人たちとともにバンドを始めたことでベースを手にした。高校で軽音部に入部し、そこで出会った先輩に調布GINZに連れられたことでジャズやセッションにのめり込んでいく。日野“JINO”賢二と河上修に師事する。その後、以前から交流のあった勢喜遊(d)が常田大希(g,vo)とKing Gnuの前身バンドSrv.Vinci(サーバヴィンチ)を結成。あとから井口理(vo,k)とともに合流するかたちで新井が加入し、現編成となる。2019年にメジャー・デビュー。2020年1月に3rdアルバム『CEREMONY』を発表し、第71回NHK紅白歌合戦に出演。自身のバンドのほか中田裕二、IO(KANDYTOWN)、君島大空といったさまざまなアーティストのライヴ/レコーディングに参加している。
Q5:そのベーシストが演奏している楽曲でお気に入りの曲を教えてください。
曲における好きな箇所とかそういうことじゃないから限定はできなくて。例えばティグラン・ハマシアンのベースの人で例えると、細かいことをやらず、難解な変拍子をしっかり、支えている。みんなを支えている。そういうベーシストを選ばせてもらっているので、その部分、堀り下げて聴いてみてほしいです。
Q6:そのベーシストとふたりで演奏した場合、どういったグルーヴが生まれると思いますか?
やってみないとわからない未知のグルーヴ(笑)。僕は一緒にやる人によって姿を変え、また新しいことに挑んだりするからおもしろがられてたりするし。だから、未知のグルーヴ(笑)。
Q7:あなたが理想的だと思うリズム体の演奏が聴ける作品を教えてください。
やはり自分が関わってきた作品ではいつもベストを尽くしてるので聴いてほしいと思うけど、アバンギャルドなほうではビル・ラズウェルと僕の作品。日本では、僕と亀田(誠治)くんとの作品。もちろん、ミック(美久月千晴)や、高水(健司)さん、そして次ちゃん(後藤次利)との作品なんかも。種子田健と、山口寛雄とのプレイも聴いてほしいな。