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INTERVIEW – 磯部寛之 [[Alexandros]]
- Interview:Koji Kano
- Photo:Yoshika Horita
ベーシストとしての俺の存在=[Alexandros]だと思っています。
――今作の録音で使用したベースを教えてください。
今回はほぼメインの1964年製のジャズベしか使ってないですね。でも「クラッシュ」では根岸さんのミュージックマン・スティングレイをお借りしたんです。
――太くロー感のあるベース・サウンドの正体はスティングレイだったんですね。
アクティヴならではのブリっとした感触が出ていますよね。スティングレイ独特のドンシャリ感が弾いていて新鮮だったし、楽しかったです。こういうバチバチ弾くような曲だと、スティングレイみたいなベースのほうが味が出ていいのかもしれませんね。
――今後、5弦ベースという選択肢もあるのでしょうか?
なくはないですよ(笑)。単純に弾く機会があまりないだけで、弾いたら楽しいかもしれないし。ただ慣れるまではちょっと時間がかかりそうですね。今はライヴだとドロップ・チューニングの曲はベースを持ち替えているので、そういう点では確かに5弦があると便利だなって思ったりします。
――さて、[Alexandros]は昨年結成20周年を迎えたわけですが、改めて新体制となったバンドの展望をどう考えていますか?
もっともっと楽しいことをしていきたいです。メンバー全員が同じ方向を向いているし、何よりバンドの状態が今すごくいい。だから1曲1曲を楽しんで曲作りつつ、あとは世の中の状況にもよりますけど、ライヴも積極的にやっていきたいですね。その結果、最終的に世界中から愛されるバンドになれたら最高です。俺ら4人がステージに立つことでバンドのカッコよさや魅力を世界中に伝えていければと思います。
――いちベーシストとしてはいかがでしょう?
俺は[Alexandros]以外にバンドもやっていないし、ソロ活動とかをしているわけでもないから、やっぱりベーシストとしての俺の存在=[Alexandros]だと思っています。だからこのバンドがのし上がることが、俺がベーシストとしてのし上がることかな。バンドとしての目標が同時にベーシストとしての目標ってことですね。
【お知らせ】
7月19日発売予定のベース・マガジン2022年8月号では『Featured Bassist』に磯部寛之が登場! Bass Magazine Webとは別内容のインタビューのほか、ベース・プレイの解説、最新機材の紹介など、10ページのヴォリュームでお届けします!
(※記事内の譜面は編集部が作成したものであり、ご本人の意向、プレイをすべて反映したものではありません。読者ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。)
また同号では、待望のニュー・アルバム『Unlimited Love』をリリースしたレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー特集のほか、ジャパニーズ・ヘヴィ・ベースの真髄、最新モデルで紐解くファンド・フレットの魅力、やっぱり気になるプロの使用弦、伊藤広規Presents 山下達郎ベースの極意など、さまざまな記事を掲載しています。ぜひチェックしてみてください!
◎Profile
いそべ・ひろゆき●12月29日生まれ。2010年1月に1stアルバム『Where’s My Potato?』でデビュー。国内のロック・フェスティバルに数多く出演しヘッドライナーを務め、TVドラマや映画・CMなど多岐にわたる楽曲提供を行なうなど、幅広い層に支持されている。2022年7月13日に8thアルバム『But wait. Cats?』を発表。7月16日からは本作を引っさげた初のホール・ツアーを含む全国19都市計23公演のリリース・ツアー、“But wait. Tour? 2022”、 “But wait. Arena? 2022 supported by Panasonic”を開催する。
◎Information
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