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INTERVIEW – MINA[GIRLFRIEND]

  • Interview:Koji Kano

━━GIRLFRIENDはメンバー全員が作曲しますが、自分が作曲した楽曲とほかのメンバーが作曲した楽曲では、ベース・ラインの考え方や作り方も違ってくるのでしょうか?

 基本的な考え方は誰が作った曲でも同じつもりです。ただ、メンバーが書いた曲の場合はまず最初にもらったデモを聴きながらコードを採ってその曲を理解することから始めます。そのあと自分なりのフレーズで組み立てていき、メンバーやプロデューサーさんと相談しながら出る部分、抑える部分を足し算引き算しながらベース・ラインを作っています。ただ細かいフレーズはレコーディングの最中にもどんどん変えています。やっぱり録音ブースに入るとフレーズの聴こえ方も全然違ってくることがあるので、部分ごとに修正しながらレコーディングしています。

━━今作『HOUSE』は前作とは違ったイメージの作品になったということで、ベースの音作りにも変化があったのでは?

 今作は初めてテックさんに入ってもらって、音作りなどをサポートしていただいたのですが、今までにはなかったような考え方を教えていただいたりとすごく勉強になりました。

━━メンバー間で音作りの意見交換することもあるのですか?

 私たちは普段スタジオでリハーサルするときに、お互いの音作りを話し合うことが多いです。でもそのときに、なぜか全体のサウンド像や完成図が結果的に一致することが多いんですよ。やっぱりこれって幼なじみならではなんですかね(笑)。それもあってレコーディングのときの音作りはメンバーそれぞれに任せています。

━━今作で使用したベースを教えてください。

 サゴ ニュー マテリアル ギターズ製の私のシグネイチャー・モデル“Dullahan”をメインで使用しました。そのほか「FULL HOUSE」と「ノスタルジック」はテックさんからお借りしたフェンダーの1966年製のジャズ・ベースを使っています。「少女のままで」では2年くらい前に楽器店でひと目惚れして入手した、ギルドのStarfireⅡというエレアコ・ベースで録っています。このベースはかわいくてかわいくて仕方のない子で……(笑)。今作で使うことができて嬉しかったです。個人的にはこのベースの音を目立たせるような曲を次回作に向けて作っていきたいです。

サゴ ニュー マテリアル ギターズ製シグネイチャー・モデル“Dullahan”
ギルド製スターファイヤーⅡ

━━最後に、今後の夢や目標を教えてください。

 バンド全体としては、もっとたくさんの方に私たちのことを知ってもらいたいですし、大きなロック・フェスにもたくさん出られるようなバンドになりたいです。いつか私たちの地元の大阪城ホールで演奏するのもひとつの夢ですね。ベーシストとしては、自分を客観視したときに、今みたいな個性的なフレーズを入れてみたりと若さが全面に見えるプレイもおもしろいと思いますが、年齢を重ねるにつれてより説得力のある、いい意味で落ちついたプレイもできるようなベーシストなりたいと思っています。また、いろいろなアーティストさんのサポートにもどんどん挑戦していきたいと思っています。

◎Profile
みな●2000年9月20日生まれ、大阪府出身。2015年に大阪のヴォーカル&ダンス・スクールのメンバーでガールズ・ロック・バンドGIRLFRIENDを結成。同時にベースを始める。バンドは2016年にミニ・アルバム『Hello』でインディーズ・デビュー。さらに同年11月には1stシングル「15/Hide&Seek」でメジャー・デビューを果たす。その後もコンスタントなリリースと精力的なライヴ活動を展開し、着実に人気を集める。2020年9月23日に待望の2ndフル・アルバム『HOUSE』をリリースする。

◎Information
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