PLAYER
カバー動画をすごく観ているんです。
今作の曲もどんどん弾いてもらいたいですね。
━━「アンダーグラウンド」はイントロのギター・リフが印象的な曲ですが、ベースは安易にギター・リフとのユニゾンをせず、曲の最後の最後でようやくユニゾンになりますが、これは意図的なアレンジですか?
だいぶ狙いましたね(笑)。
━━やっぱり(笑)。
この曲は“これですよ”っていうのを残したくて、逆に最後までユニゾンするのを引っ張って、それまでは男らしく下で支えるアプローチですね。その最後では、ドラムも合わせてきますからね(笑)。
━━この曲はイントロ〜Aメロのストイックな4分打ちからBメロの流れるようなメロディアスなフレーズへと移行するのも聴きどころだと思います。
楽曲やフレーズの幅を広げようと思ったときに、ジャンルにとらわれた弾き方をしていると、一貫してそのジャンルに落ち着いちゃうので。いろんなジャンルの弾き方をしたら曲のバリエーションも豊かになるし、それこそJポップさも出ると思うんですよ。だから、1Aまではボトムを支えて、1Bに関してはメロディに沿うようなウォーキング・ベースを入れたりして。今回はそうやって変化をつけながら曲を作りましたね。
━━Jポップ感というところでは、バラード「あいことば」の最後のサビに入る前の一瞬のブレイクでの、あのベースの和音は絶妙なアプローチだと思いました。
ライヴでミスれないですよね(笑)。デモの段階で、すでにあのフレーズは打ち込んでいました。この曲は、Jロック・バンドが作るバラードというか、レミオロメンやback numberが作るような曲を自分たちでもやってみたいと思ったんです。そのなかで、ああいったブレイクでベースの和音を入れるのって聴いたことがないなと思ったし、カッコいいものになるなと思って。
━━細部にわたって、ベースのアプローチの幅が広がったアルバムですね。さて、このようなご時世ではありますが、今後の活動の展望は?
いつになるかはわからないですけど、ライヴができるようになったら、そのときにはみんなで一緒に楽しめればいいなと思います。それまでは、自分たちは曲をどんどん作って、配信なりでみんなに音楽を届けることができれば、つながってはいくのかなと。このアルバムの発売も、最初は延期という話もあったんですけど、やっぱりアルバムを出してみんなが聴いてくれることで、元気が出たりするといいなと思って。
━━では最後に読者にメッセージを。
僕、YouTubeとかでMY FIRST STORYの曲のカバー動画をすごく観ているんです。今作の曲もどんどん弾いて、どんどん上げてもらいたいですね。ブログとかでコメントするので(笑)。
◎Profile
のぶ●2011年にMY FIRST STORYを結成。2012年4月に1stフル・アルバム『MY FIRST STORY』でデビューし、全国の大型フェスをはじめ精力的なライヴ活動を展開。2016年には全国47都道府県をワンマンで回るツアー、台湾公演を経て、ツアー・ファイナルを日本武道館で行なう。2017年には幕張メッセ、2018年には横浜アリーナ2デイズ、2019年にはさいたまスーパーアリーナでの公演を成功させている。2020年7月には『BGM』『sleeping』というインスト作品を配信限定でリリース。2020年8月12日に5thアルバム『V』を発表した。
◎Information
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