PLAYER
Tsuji’s Effects
ボード上段右からプロビデンスVITALIZER WV(バイタライザー)、オリジナルのジャンクション・ボックス、フリーザトーンPT-2(ACパワー・ディストリビューター)、プロビデンスProvolt9(パワー・サプライ)、テック21サンズアンプ・ベース・ドライバーDI(プリアンプ/DI)、コルグPitchblack Custom(チューナー)、エレクトロ・ハーモニックスBASSBALLS(エンヴェロープ・フィルター)。中段右からAKIMA&NEOS King Rocker Bass II(プリアンプ)、アースクエイカー・デバイセスPalisades(オーバードライブ)、minimichineあをによし(ブースター)。下段右からデジテックBass Whammy(ワーミー)、フリーザトーンARC-53M(オーディオ・ルーティング・コントローラー)、Malekko Heavy Industry B:ASSMASTER(ベース用オクターヴ・ファズ)。
▼ エフェクターの活用法を辻が解説! ▼
まずはジャンクション・ボックスからプロビデンスVITALIZER WV(バイタライザー)を経由して、その信号がAKIMA&NEOSのKing Rocker Bass II(プリアンプ)へ直接入ります。King Rocker Bass IIはプリアンプの役割を果たしていて、最近だとBITE(=ハイの歪み)は少し下げて、MIST(=ロー・ミッド)を上げていますね。で、その信号をフリーザトーンARC-53M(オーディオ・ルーティング・コントローラー)に送ります。ARC-53MのHTSサーキットはオフにしていて、バッファー的な役割はVITALIZER WVに任せていますね。で、サンズアンプ・ベース・ドライバーDIなどの歪み系エフェクターやBASSBALLS、Bass Whammyなどは、それぞれARC-53Mでコントロールしつつ、ARC-53MのアウトプットからMalekko Heavy IndustryのB:ASSMASTER(ベース用オクターヴ・ファズ)に入ります。そして、そのままジャンクション・ボックスのアウトに接続しています。
アースクエイカー・デバイセスのPalisades(オーバードライブ)は、中尾憲太郎さんと有江嘉典さんの影響で使うようになりました。使い始めた頃は、“ちょっと自分には馴染まないかも……”と思っていたんですけど、中尾さんに相談したところ、“Gain Bのチャンネルで、ゲインをゼロにして使ってみな”っていうアドバイスをいただいて。その状態でKing Rocker Bass IIを切ってPalisadesを使うと、King Rocker Bass IIとはまた異なるドライブ感で、いい塩梅になるんです。B:ASSMASTERは完全に飛び道具です(笑)。盛り上げたいときや、最後の“散らかし”のときに使います。minimichineのあをによし(ブースター)は、オン/オフ・スイッチも付いていないクリーン・ブースターなんですが、音を持ち上げたいときに活用していますね。あと、歪みエフェクターにとっては、パワーサプライも重要だと思うんですが、僕の場合は、Provolt9が一番好みのサウンドになるんですよね。ずっとこれを使い続けていて、現状、エフェクター・ボードに入っているのは2台目の個体なんです。
◎Profile
つじ・れいじ●和歌山県出身。Benthamは2011年に結成。2014年春のKEYTALKツアーのゲスト・アクトに抜擢され注目を集め、同年10月に「Public EP」でデビュー。その後、2017年4月にメジャー・デビューし、同年7月には1stアルバム『Re: Wonder』を発表。2018年4月にリリースされた『Bulbous Bow』収録の「FATEMOTION」がCBCテレビドラマ「こんなところに運命の人」主題歌・TBSテレビ「王様のブランチ」4月度EDテーマに、「memento」が映画『お前ら全員めんどくさい!』主題歌に抜擢される。2019年11月にはCDデビュー5周年を記念したベスト・アルバム『Re: Public <2014-2019>』をリリースしている。辻はアイドル・ユニットnuanceのライヴなどでサポートとしても活動している。
Bentham
Official HP YouTube Twitter Instagram Facebook
辻怜次
Twitter Instagram Facebook