NOTES
コードを理解するにはコードを弾こう! ということで、前回に引き続きダイアトニック・コードの練習です。
以前やったメジャー・スケールの3度インターバル練を、Gメジャーのキーでやるとこうなります。
実はこれ、Gメジャーのダイアトニック・コードのルート+3度のアルペジオでもあります。
今回は、このルート+3度を、アルペジオじゃなくて同時に弾きます。
ただ、聴いてのとおり、この押さえ方だと特に低い音域で音がぐちゃっと濁ってしまいます。まあ、濁ってる=ダメということではなくて、その濁った響きが、曲や場面に合ってるのかどうかで判断すべきことなんですが、まずはベースでキレイに響く押さえ方を身につけましょう。濁って聴こえるのは2音の音程が近いからなので、音程を離します。ルートはそのままで、3度を1オクターヴ上げます。これを10度と呼ぶこともあります。こんな風になります。
最終的には同時に弾きますが、まず最初は2音のアルペジオにして1音ずつ運指を確認します。
ポイント① シェイプ
ルートと3度だけで5度を鳴らさないので、F♯dimの押さえ方もAm、Bm、Emと同じシェイプになります。ということは、G、C、D のメジャー系の押さえ方と、Am、Bm、Em、F♯dim のマイナー系の押さえ方、という2種類の押さえ方しかないので、実はとてもシンプルです。
ポイント② 運指
運指は、ルートを全部同じ指で押さえるか、3度を全部同じ指で押さえるか、のどちらかにすると安定します。
例えば、ルートを全部同じ指で弾く場合は、僕はこう弾きます。
メジャー:ルートを2(中指)、3度を4(小指)
マイナー:ルートを2(中指)、3度を3(薬指)
3度を全部同じ指で弾く場合は、こうします。
メジャー:ルートを1(人差指)、3度を3(薬指)
マイナー:ルートを2 (中指)、3度を3(薬指)
もちろん、ほかの運指でもかまいません。
ポイント③ 覚え方
最初にトニックのGメジャーを弾いたあとは、2回連続でマイナー、2回連続でメジャー、2回連続でマイナー、最後にメジャー、と考えれば覚えやすいです。
それぞれのコードの押さえ方のシェイプを覚えたら、次は2音同時に弾くコード弾きでやります。
ポイント
メジャーとマイナーのシェイプと出てくる順番を覚えると、“ルートの動き(つまりGメジャー・スケール)だけ意識すれば3度は自動的に押さえられる”、という風になってきます。
ということで、何も考えなくてもダイアトニック・コードを弾けるようになるまで、じっくり練習していきましょう!
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石村順
◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライヴや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。
◎Information
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