NOTES
“約3分”でベース上達にまつわるさまざまなトピックを解説する連載『石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜』。今回は“ベース演奏時の姿勢”を取り上げます。
NGな演奏姿勢とは?
ビギナー・ベーシストの皆さん。ベースを弾いていると、こんな症状ありませんか?
□ 首・肩・背中などが痛くなる
□ 左腕がすぐ疲れる
これは、ビギナーにありがちな“間違った弾き方”が原因かもしれません。
ビギナーにありがちなミスはいろいろありますが、今回取り上げるのは“演奏するときの姿勢”です。
次のような弾き方に心当たりはありませんか?
◎首を前傾させて指板をのぞきこむ
指板を見ようとして、のぞき込んで演奏してませんか?
首を前に倒して下を向いて、背中も少し丸めて、ずっと猫背で演奏しているような感じです。(写真1)

これは、まあまあの頻度で見かけるNG姿勢ですね。
◎ネック(楽器全体)を上に向ける
こちらはたまに見かける程度ですが、指板をよく見ようとのぞき込むだけでなく、さらに左手などでベースを少し上向けに傾けて演奏している人もいます。(写真2)

これ、自分では心当たりがない場合もあります。バンドメンバーに聞いてみたり、動画や鏡に写して確認してみて、ちゃんとチェックしましょう。
これらの姿勢は、どちらも不自然な姿勢です。
一瞬その姿勢を取るだけならともかく、これらの姿勢でずっと演奏するのは体の使い方として無理があるので、腕が疲れたり、首・肩・背中などが痛くなって当たり前です。
頭はだいぶ重いので、首を曲げた状態で長時間いると、頭の重みの負担が首・肩・背中などにきます。首・肩・背中が無理しているのをカバーしようと、腰や脚にまで影響が出る可能性もあります。
もちろん、のぞきこみたくなる気持ちはよくわかります。通常の状態でベースを構えると、基本的には4弦しか見えず、他の弦も、指板も見えませんからね。
指板って碁盤の目のようなグリッドになっているのに、その縦線も横線も見えていない状態で“グリッドの特定のポイントを押さえろ”っていうのは、考えてみれば割と難易度高めなミッションと言えるかもしれません。
ほとんどの場合、教則本やこういう動画だと指板が正面から撮影されていますよね。でも自分がベースを構えて見下ろすと、目の前には全然違う光景があるわけで、そりゃあ「あれ? どうなってんだろう?」と指板をのぞきこみたくなるのは当然と言っても良いと思います。
楽器に慣れないうちは、押さえるべき弦とは違う弦を押さえてしまうこともありますしね。
なので、フレーズを覚え始めの段階であれば、確認のために少しのぞきこむくらいなら良いのでは、とは思います。
とはいえ、それはなるべく最初だけにしましょう。
押弦する位置は“左手の感覚”を頼りに覚える
指板をのぞきこんで、押弦する位置を目視で確認したら、そのあとはできるだけ左手の指の感覚を頼りに場所を覚えるようにしましょう。
指板の図のような感じで視覚的に把握して覚えるのも大事ですが、それはなるべく脳内でイメージするようにして、左手の感覚で覚えることが大事です。
ビギナーに向かって「指板を見ずに弾けるようになれ!」とまでは言いませんが、ガッツリとのぞきこまなくても、見えている4弦とフレットの端から押弦ポイントを推測して押さえられることを目標にしましょう。
そのためには、常に指板をのぞきこもうとせず 一瞬確認したらすぐに自然な姿勢に戻り リラックスした姿勢で演奏するように心がけましょう。そうすれば、腕や首や背中が痛くなる可能性は低くなると思います。
痛みや疲れがあると、演奏そのものが辛いものになってしまうので、自然で効率の良い体の使い方に気をつけて楽しいベース・ライフを送ってください。
石村順でした!
▼ 今回の動画はこちら ▼
◎書籍版『石村順の低音よろず相談所』はこちらから!
石村順
◎Profile
いしむら・じゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。
◎Information
HP Twitter facebook Instagram
■連載一覧はこちらから
ベース・マガジンのInstagramアカウントができました。フォロー、いいね、よろしくお願いします!→Instagram
