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REVIEW -『Color of Noize』デリック・ホッジ

『Color of Noize』デリック・ホッジ

新たな手法に挑戦してさらに個性的な音楽を追求

 ロバート・グラスパーからコモン、マックスウェルなど、幅広いジャンルの最先端にいるデリック・ホッジの3作目で、共同プロデューサーを起用したりバンドで一斉に録音したりするのは初めて。シンプルなモチーフを次第に盛り上げる手法は、創造の過程をそのまま見せているかのようで、聴き手はより深く彼の世界に引き込まれる。ほぼエレキ・ベースに専念しているデリックが、必要な部分で適確な音を出す隙のないプレイを聴かせる一方、タイトル曲 に代表されるように、ジャスティン・タイソンがダイナミクスの表現に長けたドラムスで音楽を劇的に表現することで、作曲家としてのデリックの意図がより強調される結果となっている。(坂本信)

◎作品情報
『Color of Noize』
デリック・ホッジ
輸入盤
発売中 ¥2,300 全11曲

参加ミュージシャン
【デリック・ホッジ(b,k,g,vo)】ジョハリ・スタンプ レイ(org,p)、ジャスティン・タイソン(d)、マイ ケル・アーバーグ(k,syn)、他