NOTES
UP
REVIEW -『リキッド・テンション・エクスペリメント3』リキッド・テンション・エクスペリメント
『リキッド・テンション・エクスペリメント3』リキッド・テンション・エクスペリメント
超絶かつリラックスしたテクニックとセンスの応酬
超絶技巧集団がまさかの再集結を果たした。怒濤のユニゾンがすさまじい①からしてブランクを感じさせないクオリティだが、何よりマイクとジョンの共演がただただ嬉しい限りだ。前2作と比べてよりリラックスした趣も強いが、②のような脳天気なジャムさえ感動的なクライマックスに展開させる様や、“アレンジしました”で収まらない奔放かつユーモアたっぷりなガーシュインの⑥などは流石のひと言。トニーはチャップマン・スティックの割合が多そうだが、ピーター・ガブリエルを思わせる②やキング・クリムゾン的な⑤のアップライト演奏などはもはや伝統芸の域。②のMVでディングウォールを弾いている場面には心底驚かされたけれども。(山本彦太郎)
◎作品情報
『リキッド・テンション・エクスペリメント3』
リキッド・テンション・エクスペリメント
ソニー/SICP-31424
発売中 ¥3,520 全13曲(2枚組)
◎参加ミュージシャン
【トニー・レヴィン(b)】ジョン・ペトルーシ(g)、ジョーダン・ルーデス(k)、マイク・ポートノイ(d)