NOTES
あのベーシストは、どんな音楽を聴いて現在の音楽性/ベース・スタイルを築き上げたのだろうか? さまざまなベーシストに、自身が影響を受けた“私的名盤”を7枚厳選してご紹介いただく連載企画です。
イザキタツル
(ニガミ17才)
Profile
イザキタツル●2016年に結成されたニガミ17才のベーシスト。“おしゃれ且つ変態な楽曲の表現”をテーマに掲げ、ロック、プログレ、ファンク、R&B、ダンス・ミュージックなどをごった煮した中毒性のあるサウンドで話題を呼んでいる。デジタル・シングル「HEELS」が各種サブスクリプション・サービスにて配信中。2021年10月17日にサンリオピューロランドにて『ニガミ17才と vol.りんご』を開催する。
◎Official HP ◎イザキタツル Twitter
七宝盤①
『MAKING THE ROAD』
Hi-STANDARD
(1999年)
この一枚があったから私の青春があったと言っても過言ではないぐらい。ベースはもちろん、ギター、ドラム、歌、コーラスすべて好き。
七宝盤②
『Chocolate Starfish and the Hot Dog Flavored Water』
リンプ・ビズキット
(2000年)
ラウドな音楽もたくさん聴いてきたなかで、ベースの音が特に好きな一枚。しっかりベーシストの存在感がわかるのが魅力的。サム(リヴァース/b)のワーウィック の音が好きだったので今でも欲しいと思ってる。
七宝盤③
『If Not Now, When?』
インキュバス
(2011年)
2作前から加入したベン・ケニー(b)のカッコよさに気づいたのはライヴDVDを観てからで、アドリブだったり加入前の曲のベース・アレンジだったり只者じゃない感じに気づいて調べたらザ・ルーツで一時期ギター弾いてたって経歴。ピック弾きスタイルなのもとても好き。このアルバムのツアーで来日したときにライヴに行ったことを思い出す。
七宝盤④
『Momentum』
ジョシュア・レッドマン・エラスティック・バンド
(2005年)
友人に勧められて聴いてみたらハマった。レッチリのフリーやミシェル・ンデゲオチェロが参加しているのが嬉しい。ドラムもブライアン・ブレイドとクエストラヴとか涎物。もう王道。
七宝盤⑤
『DO THE REGGAE!』
HomeGrown
(2009年)
ダンスホールよりルーツ・レゲエのほうがたくさん聴くんだけど、特にラヴァーズ・ロックは夏は欠かさず聴く。音源ではもちろんライヴでも聴けるTanco(b)さんの図太くて地を這うような低音で曲にムーディな演出をしているのが感動的です。PUSHIMやFire BallやSpinna B-ILLでの演奏も最高でした。
七宝盤⑥
『No Beginning No End』
ホセ・ジェイムズ
(2012年)
これも王道。ディアンジェロのときのピノ(パラディーノ/b)さんも好きだけど、このアルバムのときのピノさんの在り方が好き。好きだからさん付けしちゃう。ロックからブラック・ミュージックまで幅の広さに憧れるぐらい。ベースの音も好みです。プレベかな? 違ったらごめんなさい。ドラムはクリス・デイヴですよね、そこのコンビネーションも聴きどころ。
七宝盤⑦
『Ocean』
ジョン・バトラー
(2016年)
ちょっと番外篇ですが、ひとりの演奏でここまでできて感動してしまう、いろんなシチュエーションが想像できてしまうのは本当に凄いなと思います。なんかもうベースいらないなって思っちゃう。EPを取り上げましたがいろんなライヴ・バージョンがあるので聴いてみて。