ベース・マガジン8月号が7月19日(水)に発売された。

今回のメイン特集は『新時代の低音形式 エレベ/シンベ“二刀流”』。

エレキ・ベースを抱えつつ、楽曲によってはシンセ・ベースを操り、曲に最適解となるサウンド/フレーズを生み出す――。この“二刀流”と言えるスタイルを本誌では現代の最新ベース・スタイルととらえ、スペシャル・プログラムとして深掘りしていく。その代表的なアイコンとして表紙巻頭で登場していただくのは、新井和輝(King Gnu)✕楢﨑誠(Official髭男dism)のふたり。この両人による、エレベ/シンベの使い分けを始めとした“二刀流”スタイルなどについて語る対談が実現した。また、お互いのプレイ・スタイルや使用機材、シンベ・フレーズなどにもクローズアップしている。

そのほか、岡野ハジメ/西村麻聡(FENCE OF DEFENSE)といった“時代の証言者”が語る『ベーシストが語る、シンセ・ベースのあの頃』、シンセ・ベースのサウンドをエレキ・ベースで生み出す、ペダル使いの名手、日向秀和のエフェクター使用法にクローズアップした『エフェクターで作るシンベ風サウンドの流儀』、そして『“エレベでも弾きたい”シンセ・ベース名曲19選』、『Yellow Magic Orchestra、低音アプローチをめぐる考察』……など、シンセ・ベースについて深く掘り下げたコンテンツを総力特集。また、草刈愛美(サカナクション)、マイケル・リーグ(スナーキー・パピー)、ユウキ(CHAI)、川崎哲平といったシンベ/エレベの二刀流を実践するプロ・ベーシストへのインタビューなど、全68ページにわたるヴォリュームで展開している。

FEATURED BASSISTとして登場するのは、セッション・ベーシストでありながら、プロデューサーや作曲家/編曲家など、マルチな才能で活躍する須藤優。UNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介(vo,g)とのバンド・XIIXがリリースした、3rdアルバム『XIIX』でのベース・プレイや制作背景などについて、6ページにわたり展開している。

奏法特集は、2本のベースによるアンサンブルの可能性を追求する『“ベース二重奏”の可能性』を15ページで展開。本特集に参加してくれたナガイケジョー(SCOOBIE DO)×須長和広、兼子拓真×二家本亮介の対談のほか、両ユニットが新規で書き下ろしたオリジナル音源の譜面も掲載している。

インタビューは、『特別対談③連発 in Summer』と銘打った、日野“JINO”賢二×AI、ART-SCHOOL(中尾憲太郎×木下理樹)、エヴァン・マリエン×宮地遼という3つの対談のほか、JABBERLOOPよりYUKIが登場している。

またベース・スコアは表紙を飾った新井和輝、楢崎誠のベース・プレイより、millennium parade × 椎名林檎「2〇45」、Official髭男dism「TATTOO」の楽譜を収録している。

各企画の詳細は、下記をチェック!

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■SPECIAL PROGRAM(68ページ)
新時代の低音形式 エレベ/シンベ“二刀流”

再生デバイスや録音技術の発展により”低域”の在り方が大きく変容している昨今。エレキ・ベースでは出し得ない深いローやシンセサイザー特有のニュアンスを求めてシンセ・ベースを取り入れるベーシストの存在は今や珍しいものではない。そこで本特集では、エレベ/シンベの”二刀流”をテーマに、そのスタイルをひも解き、魅力に迫りたいと思う。“シンセなんて持ってない…….”という読者もいるだろうが、譜例には原則タブ譜を併記しているので、そのアプローチをまずはエレベで体感し、自らのプレイのヒントにしてほしい。本特集が“二刀流”ベーシストへの第一歩となれば幸いだ。

【CONTENTS】
●黎明期〜1980年代のシンセ・ベース史
●ベーシストが語る、シンセ・ベースのあの頃〜岡野ハジメ/西村麻聡(FENCE OF DEFENSE)
●“エレベでも弾きたい”シンセ・ベース名曲19選
●エレベ×シンベのコンビネーション名演9選
●Yellow Magic Orchestra、低音アプローチをめぐる考察
●プロが語るエレベ/シンベ“二刀流”
草刈愛美(サカナクション)/マイケル・リーグ(スナーキー・パピー)/ユウキ(CHAI)/川崎哲平
●アンケートからひも解く“エレベとシンベ”共存の流儀
稲見喜彦(avengers in sci-fi)/井上幹(WONK)/大野由美子(Buffalo Daughter)/奥野翔太/圭吾(Novelbright)/中西道彦(Yasei Collective)/前田恭介(androp)
●Moog Subsequent 37で学び実践するシンセ・ベースのノウハウ
●シンベ初心者のための! シンセサイザー・バイヤーズ・ガイド
●エフェクターで作るシンベ風サウンドの流儀―日向秀和(Nothing’s Carved In Stone)
●シンベ風サウンドを鳴らした名ペダルたちの存在
●現行海外シーンで注目の“二刀流”ベーシスト

■Featured Bassist(6ページ)
須藤優(XIIX)

トップ・アーティストのレコーディングなどに参加する一流のセッション・ベーシストでありながら、プロデューサーや作曲家/編曲家などの顔も持つなど、マルチな才能で活躍する須藤優。彼がUNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介(vo,g)と結成したバンド・XIIXが、セルフ・タイトルである3rdアルバム『XIIX』をリリースした。“自分が出したいと思うものへのゴールが近くなってきている”と語る彼の言葉からは、本作で得た自信が伝わってくる。その意欲作の制作背景について、じっくりと語ってもらった。

■THE BASS INSTRUMENTS(16ページ)
セミアコ/フルアコis Cool! feat.武井優心

ボディが中空となっているアコースティック構造でありながら、マグネティック・ピックアップを搭載する、セミアコ/フルアコ・ベース。その仕様から、アコースティック・ベースとエレキ・ベース、両方の楽器の特徴をあわせ持つ。また、その個性的なルックスは、何にも代えがたい魅力があるのは間違いない。本企画では、今まであまり注目されていなかったこれらセミアコ/フルアコ・ベースを大特集! Czecho No Republicのベーシスト、武井優心をフィーチャーし、これら楽器の魅力に迫りたい。

■奏法特集(15ページ)
[奏法特集特別版] “ベース二重奏”の可能性(ナガイケジョー(SCOOBIE DO)×須長和広、兼子拓真×二家本亮介)

ベースという楽器は奥深く、ソロ・ベースというスタイルが存在するのと同時に、“アンサンブルを奏でる”という楽しみ方もある。今特集では“低音楽器”のベースの可能性として、“ベース二重奏”という形での奏法特別特集をお届けする。本企画のためにナガイケジョー×須長和広、兼子拓真×二家本亮介という2組のベーシストが新作書き下ろしの楽曲を披露。BASS MAGAZINE WEBでは本企画の音源と動画も楽しむことができるので、そちらもぜひチェックしていただきたい。

■INTERVIEWS
【特別対談③連発 in Summer】

日野“JINO”賢二×AI
ART-SCHOOL(中尾憲太郎×木下理樹)
エヴァン・マリエン×宮地遼

YUKI(JABBERLOOP)

■巷で話題の名機再訪
Rupert Neve Designs/RNDI

■GEAR
ACE BASS/AB-4 STD
Universal Audio/UAFX Max Preamp & Dual Compressor
Genzler/MAGELLAN PRE/DI PEDAL

■連載セミナー
◎ベーシストが知るべき“音”の知識
 Basic Bass Knowledge~電気音響篇 河辺真
◎全米ヒットの低音事情 鳥居真道(トリプルファイヤー)
◎Feel Free Jazz 永田雄樹(JABBERLOOP、POLYPLUS)
◎ガモウユウイチの昭和の低音マエストロ ガモウユウイチ

■連載
◎ウエノコウジのボーン・トゥ・ルーズ
◎やまもとひかるのピープルズ・エルボー
◎芸人ヒロシの低音キャンプ
◎Taigen Kawabeの低音紀行 〜振動する世界〜

■BM SELECTED SCORES
「2〇45」millennium parade × 椎名林檎
「TATTOO」Official髭男dism
※電子版には「BM SELECTED SCORES」の収録はありません

■THE AXES
ジョン・マイアング(ドリーム・シアター)

■MY DEAR BASS
亜沙(和楽器バンド)

■BASSMAN’S LIBRARY
CD/DVD/ビデオ・レビュー、etc.

■NEW PRODUCTS
ベース関連の新製品紹介
FENDER PLAYER SERIES PRECISION BASS
IBANEZ EHB SERIES 1005F-A0M
AGUILAR STORM KING
LIMETONE AUDIO JACKAL MIDNIGHT
ONE CONTROL MINIMAL SERIES SILVER PARA BASS BUFFER
ZEMAITIS ZMF2023BD

ベース・マガジン 2023年8月号

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定価:1,870円(税込)