GEAR
2025年、the cabsが再結成を果たし、全国ツアー『the cabs tour 2025 “再生の風景”』を開催。8月から11月にかけて全国9都市を巡った本ツアーは、11月5日(水)の東京・豊洲PIT公演を含め、全公演のチケットがソールドアウトとなった。
the cabsは、2013年1月に1stフル・アルバム『再生の風景』を発表後、同年2月に解散。以降、約12年間にわたってライヴを行なっておらず、その存在は日本のバンド・シーンにおいて“伝説的”とも語られてきた。そんな彼らが再びステージに立つという事実そのものが、大きな話題を呼んだツアーでもあった。
本記事では、11月5日の豊洲PIT公演にて撮影された、首藤義勝(b)のライヴ機材にフォーカス。the cabs解散前から使用してきたプレシジョン・ベースは、再結成ツアーにおいても彼のプレイを支える1本だ。
Shuto’s Bass
Fender / Precision Bass
2010〜2011年頃に入手したフェンダー・メキシコ製のプレシジョン・ベース。ボディ左側にはもともとレリック加工が施されているが、1弦〜3弦のピックアップ下に見られる塗装剥がれは、首藤のピッキングによって自然に削れたものだ。金属製ピックガードが経年変化によって変色している点も、本人のお気に入りポイントだという。
改造は一切行なっておらず、弦はダダリオ製(.045〜.105)を使用。首藤は「ペグが曲がったりしていますが、そのまま“味”として使っています」と語る。
コントロールは、the cabsではヴォリューム、トーンともに基本的に全開。楽曲でフェードアウトする場面のみ、ヴォリューム・ノブを操作することがあるそうだ。
「この3ピースのアンサンブルには、このベースのアタック感やドライブ感が正解というか、これしか合わないかなと思っています。the cabsの解散前にも使っていたベースなので思い入れもあって、そのまま今回のツアーでも使用しています」とのこと。なお、首藤が所有するプレシジョン・ベースは、この1本のみだ。
Shuto’s Pick

ピックはJim Dunlop製Tortex Triangle(0.73mm)。長年愛用しているモデルで、汗や摩擦によってロゴが滲んでいる点からは首藤の力強いピッキングがうかがえる。
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【Setlist】
the cabs tour 2025 “再生の風景”
2025年11月5日(水)豊洲PIT
【Setlist】
01. anschluss
02. カッコーの巣の上で
03. purusha
04. わたしたちの失敗
05. ラズロ、笑って
06. Leland
07. 第八病棟
08. 二月の兵隊
09. 解毒される樹海
10. 花のように
11. sarasa
12. チャールズ・ブロンソンのために
13. camm aven
14. すべて叫んだ
15. 地図
-Encore-
16. 新曲
17. キェルツェの螺旋
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