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“原音忠実”という理念のもとに、ピュアな高品質サウンドを追求している国産オーディオ・アクセサリー・ブランド、アコースティックリバイブ。オーディオ関連の製品を出発点に、レコーディング業界にも多くのファンを抱える同社が、近年はギター/ベース用アイテムにも力を入れている。世界的評価を受ける、その実力をプロ・ベーシストがチェック!
アコースティックリバイブとは?
“アコリバ”の愛称でも親しまれるアコースティックリバイブは、1994年に高品質な国産オーディオ・アクセサリーのブランドとして群馬県で創業。独自の理論や着眼点による製品はオーディオ・マニアの間で人気を博し、2008年からは海外にも進出。アメリカやフランスの専門誌で絶賛されるなど、その実力は国内トップと言われる。“ソースに刻まれた信号をピュアに伝送し、よりリアルな音のステージをリスニングルームに解き放つ”というアコリバの理念を体現した製品は、オーディオ・アクセサリー界だけでなくレコーディング業界でも信頼を獲得し、録音スタジオやマスタリング・スタジオ、エンジニア界隈にも多くのファンを持つ。
近年はシールド・ケーブルを始め、パッチ/電源ケーブルなどのギター/ベース用製品の開発にも力を入れている。
〝原音忠実〟の理念による新次元のノイズレス・サウンド
国内外を問わず、まさに“音のプロ中のプロ”であるレコーディング/マスタリング・エンジニアたちをうならせる製品を送り出してきたアコースティックリバイブ。その高品質なサウンドを、ギタリストやベーシストといったプレイヤーのレベルで体感できる製品として開発されたのが、高品質なシールド・ケーブル“GB-Triple C-FM”だ。
GB-Triple C-FMの特徴は3つ。まずは、鍛造製法による世界初の音響専用導体である“PC-Triple C”を採用していること。これは、近年オーディオ界でも注目されている新素材で、歪みや濁りがなく純度の高い正確な伝送を可能にしている。さらに、この導体を単線で使用していることもポイントで、一般的なケーブルで用いられている細い複数の芯線を束ねた撚り線で問題となる信号のロスやわずかな遅延を解消。絶縁材には比誘電率の低いテフロンを使い伝送スピードを高めている。
ふたつ目は、世界初のノイズ除去機能を備えている点。日立金属が開発したノイズ除去素材“FINEMET”をケーブル内部に搭載し、ベースとアンプの間、エフェクターやそのほかの機器から発生する伝送上のノイズを一掃。S/Nが劇的に向上した。
3つ目は、外来ノイズの影響を受けず正確な位相特性を実現する2芯シールド構造と、磁気歪みの原因となる鉄芯を除去した無垢の黄銅から削り出し、高級感のある金メッキで仕上げた独自開発のフォーン端子だ。
これらにより従来のシールド・ケーブルとは一線を画す演奏感をもたらしている。
さらに、GB-Triple C-FMでも採用されていた“PC-Triple C”芯線を採用したケーブルと信頼性の高いプラグを組み合わせた電源ケーブルも2種発売された。その名のとおりレコーディングで力を発揮するPOWER STUDIOは、3.5sqの極太芯線の自社製ケーブルとフルテック製の無メッキ・プラグを組み合わせ、サウンドの明瞭度が高い。一方のPOWER STAGEは、ロック機構付きのIECコネクタが、不意の抜け落ちを防止するなど、まさにステージ仕様。いずれも、安定した電源供給と優れたS/Nを実現しつつ、“ピュアなサウンド”を引き出す製品だ。
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