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【試奏動画対応】ZOOM B6 feat. mao(オメでたい頭でなにより)
- Photo:Takashi Yashima
- Movie:Kazuki Kumagai
- Engineer:Shohei Kasai
高品質なマルチ・エフェクターに定評のあるズームから、ベース用マルチ・エフェクト・プロセッサーの最新版、B6がリリースされた。DI機能の搭載やタッチ・パネルによる操作など、画期的な仕様をいくつも備えた同機の実力を、コミカルな音楽性と高い演奏力によるハイ・クオリティなアンサンブルで注目の5人組ラウド・ロック・バンド、オメでたい頭でなによりのベーシストであるmaoにチェックしてもらった。
画期的な仕様をいくつも備えた実戦仕様のマルチ・エフェクト・プロセッサー
B6 – Bass Multi-Effects Processor
これまでも、B3、B3n、B1 FOURなど、人気のマルチ・エフェクト・プロセッサーをリリースしてきたズーム。今回登場したB6の最大の特徴は、定番のダイレクト・ボックス4機種(チューブ・タイプ、ソリッドステート・タイプが2機種ずつ)の音色を再現するDIモデリング機能と、タッチ操作ができる4.3インチのスクリーンが搭載されている点だ。特に、視認性が良く、直感的でストレスのないスマホ感覚での操作を可能にしている点は、これまでにない画期的な仕様といえる。
内蔵されたサウンドは、11種類の定番アンプ・モデルや11種類のプリアンプ・モデル、12種類のキャビネット・モデル、36個のプリインストールされたIRデータ、新開発のズーム・オリジナル・エフェクトなど、計119種類。これら多彩なエフェクトから最大6個までが同時使用可能で、先述のタッチ・パネル操作により、スワイプ、ドラッグ&ドロップ操作で自在に組み合わせることができる。また、新開発のアナログ入力回路による優れた低域レスポンスと、通常の倍の88.2 kHzというハイ・レート動作のエフェクト・プロセッサが高解像度デジタル処理によって伸びやかな高音域を実現しているのも特徴だ。
さらに、フットスイッチで切り替えが可能な2系統のインプットの搭載やルーパー機能、リズムマシン機能、2イン/2アウトのオーディオ・インターフェイス機能など、ライヴからレコーディング、自宅練習まで、あらゆるシチュエーションを1台で網羅する機能を備えている。
なお、B1 FOURなどと同様に、ズームのエフェクター製品に対応した無償のPC/Mac用アプリ“Guitar Lab”に対応。パソコン上の実機同様のグラフィカルなUIで、エフェクトおよびパッチの編集/並び替え/バックアップが行なえるほか、別売Bluetoothアダプタ(BTA-1)を使用することで、内蔵エフェクトのエディットやパッチメモリの管理を、iPhone/iPadからリモート操作できるアプリ“Handy Guitar Lab for B6”を利用可能だ。
CHECK POINT 1 スマホ感覚の操作
4.3インチのカラー・タッチ・スクリーンはスマホ感覚でのタッチ操作が可能。パラメーターの調整はもちろん、エフェクトの入れ替えやフットスイッチへのアサインも、ドラッグ、ドロップ、スワイプで直感的に行なえる。パラメーターはリアル・ノブでも設定可能。
CHECK POINT 2 DI機能
キャラクターの違う真空管2種、ソリッドステート2種という計4種類のDIモデリングを搭載。フットスイッチで切り替えが可能なほか、エフェクト部をバイパスしてDIセクションだけを使用することもできる。出力端子はPAミキサーに直結できるXLRバランス出力も装備。
CHECK POINT 3 2系統のインプット
フットスイッチで瞬時に切り替えられる2系統のインプットを装備。各インプットでヴォリュームが調整できるので、楽器の音量差も安心だ。インプットにはインピーダンスの切り替えスイッチも用意され、ピエゾ・ピックアップを搭載したアップライト・ベースにも対応する。
CHECK POINT 4 4つのプレイ・モード
フットスイッチで4つのプレイ・モードを切り替える。“LOOPER”は即興セッションも楽しめるルーパー機能のモード。“MEMORY”は4つのパッチメモリを表示してフットスイッチで切り替えるモードで、例えば曲のセクションごとにまったく別のサウンドを使い分けたいという人には便利だろう。“BANK/PATCH”はフットスイッチでバンクやパッチメモリを切り替えるモード。“EFFECT BOARD”は、コンパクト・エフェクターを並べる感覚で、各エフェクトを個別にオン/オフできるモードだ。
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