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REVIEW – 【ACOUSTIC REVIVE】GB-TripleC-FM
世界初のノイズ除去機能が搭載されたハイエンドなシールド・ケーブル、ACOUSTIC REVIVEのGB-TripleC-FMをピックアップ。日向秀和とShingo Suzuki(Ovall)とともにその実力を試してみた。
世界初! ノイズ除去するシールド・ケーブル
“原音忠実”を理念に掲げ、高品位なオーディオ・アクセサリーに定評のあるACOUSTIC REVIVE。GB-TripleC-FMは、世界初のノイズ除去機能付きのギター/ベース用シールド・ケーブルだ。ケーブル内部に搭載された日立金属開発のノイズ除去素材“FINE-MET”が、伝送上のノイズを一掃してくれる。
鍛造製法による世界初の音響専用導体“PC-TripleC”は現在最高峰の導通特性を持つ新導体であるが、これを単線導体として採用することで、迷走電流のない正確な伝送を実現。加えて、絶縁材は比誘電率の低いテフロンをセレクトしているため、抜群の伝送スピードは微細なプレイのニュアンスを再生してくれる。
フォーン・プラグは磁気歪みの原因となる鉄芯を除去した無垢の黄銅から削り出し、高級感のある金メッキで仕上げている。また、緩衝材には静電気の発生を防止する天然シルクをセレクト。これらの優れた素材を生かすため、正確な位相特性を実現する2芯シールド構造を採用し、外来ノイズの少なさや圧倒的な伝送スピードはこれまでのシールド・ケーブルとは明らかに一線を画する。
BASSIST IMPRESION
日向秀和(ストレイテナー, Nothing’s Carved In Stone, etc)
プリアンプで作っていたところがこれで済んじゃう
まず、ナチュラルでいいなと思いました。ノイズが本当にない。いろんなシールドを試してきましたけど、かなりびっくりするレベルです。それと、マスタリングしたあとのような整頓された感じがします。すごく音楽的なんですよ。僕の場合、プリアンプを使って基本的なサウンドを作るんですけど、そういうのがいらなくなるかも。本当に自然なので、弾いていて気持ちいいです。
弾いていて体感で、ハイが際立つというか、全体の音像が見えやすくなるギラっとしたところがあります。それに加えてダイレクトにニュアンスを表現してくれるので、ヴィンテージ・ベースを使う人は、思ったよりもプレイのニュアンスが再生されるからかなりびっくりするかも。パッシヴでもアクティヴみたいなハイの成分が聴こえてくるギラギラ感がある。これはかなりのメリットですよね。そういうのをプリアンプで作っていたところがこれで済んじゃうっていう感覚でした。最近は宅録する人も多いから、こういうシールドは重宝するでしょうね。ナチュラルな鳴りはどんな音楽にも合うとは思うけど、電子音とエレベが組み合わさった最近のトレンドとも合うんじゃないかな。音数の多い音楽よりもハイブリッドな感じのR&Bで、ベースのトーンを絞って弾いたらかなりドープになると思いますよ。
Shingo Suzuki(Ovall)
シビアなレコーディングで、ノイズに悩まなくなる
アクティヴ5弦のジャズベ、パッシヴの4弦ジャズベとプレベで試奏しました。まず驚いたのはスピード感。ライン経由でのヘッドフォンのモニターは当然速く感じるのですが、アンプにつないだときの音の立ち上がりに、普段使用しているものとは違う感触がありました。パッシヴのベースに特に違いがあるな、と。そして、レンジの広さ、心地よい余裕のあるオーディオ感。出音に余裕を感じるので、スピード感と相まって演奏中の気持ちよさにつながると思います。
ヘッドフォンでのドライ音の確認は期待を裏切りませんでした。弦アース、ハムノイズをまずは取り除いてからの確認でしたが、そのあとに残る微細なノイズがありません。こちらでもパッシヴ・ベースの違いがより顕著に表われます。シビアなレコーディングでは特に気をつかうノイズですが、悩まされることがなくなるのは大きなメリットではないでしょうか。パッシヴ・タイプのオープンで明るいトーンのサウンドをキャラクターに持つベースが、この素直でクセがないワイドレンジ、そしてノイズレスなケーブルに特にマッチすると思いました。
Specifications
●価格:¥24,000(3m/写真)、¥38,000(5m)、¥52,000(7m)、¥73,000(10m)
●端子:ストレート/ストレート、ストレート/L字(写真)
※長さは特注可能
※完全受注生産でPC-FM(パッチ・ケーブル)も注文可能で、発注時に長さや端子形状を指定(¥9,800/15〜30cm)
お問い合わせ:ACOUSTIC REVIVE(0270-24-0878) メーカー・サイト