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    ビリー・シーンがMR.BIGの最終公演で使用したベース&アンプ(2025年撮影)

    • Photo:Hiroki Obara

    本来は2023年夏のジャパンツアーが最後となるはずだったMR.BIG。しかし、ファンの熱い声に背中を押され、2025年2月には大阪城ホールと日本武道館で追加公演を開催した。2月25日の武道館公演では、ビリー・シーンが実際に使用したベースとアンプを間近で撮影することに成功。その機材を紹介する。

    2025年2月25日、日本武道館で行われたMR.BIGの最終公演でビリーが使用していたのはトレードマーク、ヤマハ製のAttitude。E♭チューニングにセットされ、ラリー・ディマジオ設計によるRelentlessピックアップを搭載したこの一本が、ステージ全篇を通して使用された。

    本誌では前回の来日公演(2023年7月『THE BIG FINISH』ツアー)でも機材を取材しているが、その際、ビリーはこのベースについて“これからもずっと使い続けたいベースだ”と語っていた。さらに、同ピックアップについては“今までになかった新時代のピックアップさ。ラウドでノイズも少なく、美しいサウンドを得られるんだ。Attitudeにさらなる進化をもたらしてくれたよ”と、その魅力を語ってくれた。その言葉どおり、今回のラストステージでも、力強くバンドのサウンドを支えていた。

    今回の武道館公演では、キャビネットに前回同様ハートキー製HD115を使用しながら、アンプ・ヘッドはハートキー製LX8500からアンペグ製Venture V12に変更されていた。ステージにはVenture V12が4台積まれており、上段2台はLine 6製Helix Floor(マルチ・エフェクター)のセンド/リターンを経由し、ヴォリューム(パワー・アンプ)のみが機能していたと見られる。3台目は、HD115の上に設置されたMacbookからのキーボード音源の出力用として使用され、最下段の1台は従来通りバックアップとして用意されていたと考えられる。

    前回来日時(2023年)のインタビュー & 機材紹介記事は2023年11月号をチェックいただきたい。8ページの特集でビリーをフィーチャーしている。