NOTES
“約3分”でベース上達にまつわるさまざまなトピックを解説するYouTube動画連動の連載『石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜』。第146回のテーマは、前回に引き続き“ペンタトニックを指板全体で使いこなす練習法”。今回は第2弾をお送りします!
「ペンタを指板のどこでも弾けるようになろう!」第2弾です。
前回は、Gメジャー・ペンタトニック・スケール(構成音は G-A-B-D-E、度数は1-2-3-5-6)を題材にして、ネックを横方向に見た場合にペンタの音がどう並んでいるか、4弦と3弦の組み合わせで練習しました。
今回は、同じことを3弦と2弦の組み合わせで練習します。ポジションが8つあるので、ネックの左端から見ていきましょう。
【ex.1】はGメジャー・ペンタの2音目から始まる4音ひとかたまりで、度数は2-3-5-6です。シェイプと度数をセットで覚えましょう。青い数字は運指の1例です(1=人差指、2=中指、3=薬指、4=小指)。
【ex.2】は3音目から、度数は3-5-6-1です。ひとつ前のポジションのシェイプの右端がこのポジションのシェイプの左端になっています。これはこの先もすべてそうなっています。
【ex.3】は4音目から、度数は5-6-1-2です。
【ex.4】は5音目から、度数は6-1-2-3 です。
【ex.5】は、Gメジャー・ペンタの最初の4音で度数は1-2-3-5です。
【ex.6】は2音目からで、度数は2-3-5-6、つまり【ex.1】の1オクターヴ上ですね。
同様に【ex.7】は【ex.2】の1オクターヴ上で、度数は3-5-6-1です。
【ex.8】は【ex.3】の1オクターヴ上で、度数は5-6-1-2です。
12フレットから上の【ex.6】【ex.7】【ex.8】は、開放弦からの【ex.1】【ex.2】【ex.3】と同じ並びなのがわかりますよね。12フレットは開放弦、その先はロー・ポジションの音の配置の繰り返しと考えれば、ハイ・ポジションの音を覚えやすいですよ。
では、一番低い【ex.1】から一番高い【ex.8】までつなげて練習しましょう。前回、それぞれのポジションのシェイプのつながり方(並び方)のパターンがあると言いましたが、前回の練習にしっかり取り組んだ人は、今回も“並び方のパターン”は同じということを意識すれば取り組みやすいですよ。
前回の【ex.9】と今回の【ex.9】を交互に何度も弾く練習をすると、ペンタの音がどこにあるかが、視覚的にもフィジカル的にもより確実になっていくので、年末年始に練習時間が取れる人はぜひじっくり取り組んでください!
2024年もたくさんご覧いただきありがとうございました。来年も一緒にベース練習していきましょう!
石村順でした!
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石村順
◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。
◎Information
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