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ジャズとエレクトロニカの鬼才ベーシスト、スクエアプッシャーの不朽のデビュー作『Feed Me Weird Things』がリマスター盤発売&サブスク解禁!
圧倒的な演奏技術を持つジャズマンのベーシストであると同時に、シンセサイザーやシーケンサーを駆使する電子音楽家として独自の路線でエレクトロニカを深化させたスクエアプッシャー。彼のデビュー・アルバムである『Feed Me Weird Things』(1996年)はエイフェックス・ツインのレーベル“Rephlex”よりリリースされ、ジャズの躍動感とシーケンシャルなビート・ミュージックが融合したスリリングな音楽性が話題となり、のちの音楽シーンに大きな影響を与えた。この『Feed Me Weird Things』は長年リイシュー盤などの再発のなかった伝説的な作品だったのだが、6月4日にリイシュー盤がリリースされると同時に、初のストリーミング/ダウンロード配信が行なわれることが発表された。
本人監修のもとリマスタリングが行なわれた本作は、当時の12曲に加えて同時期にリリースされたEP『Squarepusher Plays…』のB面曲である「Theme From Goodbye Renaldo」、「Deep Fried Pizza」を追加した全14曲が収録されている。また、16ページにも及ぶ特製のブックレットには、本人による当時の使用機材紹介や楽曲解説などが掲載されている。若干19歳だった頃の楽曲も収録されており、スクエアプッシャーのキャリア初期を解明するファン必携のアイテムと言えるだろう。クランチ・サウンドで空ピッキングを強く押し出したファンキーなプレイが手数の多いビートと呼応する「Squarepusher Theme」、フレットレス・ベースによる安定感のある伴奏がスピーディなギターとビートを支える「Smedleys Melody」など、瑞々しさと力強さを感じさせるベース・スタイルがアンサンブルのなかで機能的に生きる、早熟の才能が遺憾なく発揮されている。
2020年に発表された『Be Up A Hello』では、1990年代に使用した機材を多用し、初期衝動を失わずに創作を続ける姿勢を見せたスクエアプッシャー。もはや芸術の域に達する彼の音楽性を理解するヒントが込められている本作は、ディープな音楽ファンにこそ手にとってほしい1枚だ。
◎作品情報
『Feed Me Weird Things』
スクエアプッシャー
ビートインク/BRC-671
2021年6月4日発売
【収録曲】
01.Squarepusher Theme
02.Tundra
03.The Swifty
04.Dimotane Co
05.Smedleys Melody
06.Windscale 2
07.North Circular
08.Goodnight Jade
09.Theme From Ernest Borgnine
10.U.F.O.’s Over Leytonstone
11.Kodack
12.Future Gibbon
13.Theme from Goodbye Renaldo
14.Deep Fried Pizza
◎Official HP