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    「手が小さい」「指が広がらない」ときの対策は?【石村順の低音よろず相談所】第173回

    • Text:Jun Ishimura

    “約3分”でベース上達にまつわるさまざまなトピックを解説する連載『石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜』。今回は、「手が小さい」「指が広がらず押弦しづらい」悩みへの対策をご紹介!

    指が広がらず押弦しづらい?

    手が小さい方や、特に5フレット以下あたりの低いポジションで指が広がらず押弦しづらいと悩んでいる方にオススメの押さえ方を紹介します。

    指の長さも関節の可動範囲も演奏したい音楽も人それぞれ違うので、極論を言えば、“肉体的に無理することなく、イメージ通りに演奏できている”のであれば、どんな押弦方法をしたって構わないわけです。ただ、

    ・左手がすぐ痛くなる/疲れやすい(肉体的に無理をしている)

    ・左手が思ったように動かない(イメージ通りに演奏できていない)

    などで悩んでいる場合は、今の押弦方法を見直してみると良いかもしれません。

    さて、今回紹介する押弦方法は、次のどちらかに当てはまる人にはとても役立つと思います。

    僕自身はこれです。手も大きいほうではありません。なので、必要に応じてこれから紹介する押弦方法を使っています。

    (4)を使わない一般的な理由は「(4)は短くて力も弱いから上手く使えない」ということでしょう。ですが、(3)にも次のような問題があります。もちろん個人差はあります。

    ・(3)はわりと言うことを聞いてくれない
    ・押弦するとき(2)と(3)の指先の間は開きにくい

    こう考えると、「(3)は(4)より長いからフレットに届きやすい」と単純には言い切れないことがわかります。

    コントラバス的な運指を試してみよう

    そこでぜひトライしてもらいたいのが、コントラバス的な運指です。

    エレクトリック・ベースでは“1フレットにつき指1本を割り当てて同時に4フレットをカバーする押さえ方”を結構使います(写真1)。

    写真1

    この方法で、開放弦を使わずにCメジャー・スケールを演奏すると、たとえば【譜例1】のような指使いになります。

    譜例1

    ただ、コントラバスの低いポジションではこの押さえ方はできません。なぜなら、コントラバスはエレクトリック・ベースより弦長が長いので、フレットの間隔も広く、指をさらに開かなければいけないからです。なので、コントラバスの低いポジションでは3フレット分をカバーします。

    ただし、先ほども言ったように(2)と(3)の指先は開きにくいので、(3)だと3フレット目に届きません(写真2)。

    写真2

    だから(3)は単独では使わず、(1)(2)(4)で3フレットをカバーするのです(写真3)。

    写真3

    (4)はもともと(2)から離れているので、(2)の右隣の3フレットめを無理なく押弦できます。

    ただし(4)は力が弱いので、基本的には(3)で(4)をサポートします。

    具体的には、(3)と(4)の指で同時に押弦します。

    と言っても(3)と(4)をくっつけて動かす必要はなく、指は離しておいて構いません。むしろ、体の構造上、(3)は(2)に近い位置に来ます。あくまでも、(3)と(4)で同時に押弦することで力を分散するだけです(写真4)。

    写真4

    この押さえ方で、“開放弦を使わずにCメジャー・スケールを演奏する運指”の例【譜例2】を挙げてみます(実際は、コントラバスでは開放弦を多用しますが)。

    ご覧の通り、4フレット同時にカバーする押さえ方と比べると、当然ながらポジション・シフトは増えます。この点はデメリットですが、どのシフトも1フレット分移動するだけなので、それほど大変ではないでしょう。それよりも、無理して指を開く必要がないし、(4)を(3)がサポートしているので指の疲れや痛みは出にくいはずです。

    この、コントラバス風の運指は、(3) と (4) を同時に動かす点シフトが多い点が、慣れるまではやりづらく感じるかもしれません。でも、慣れてしまえば、無理して指を開いて演奏するよりも断然疲れにくく指が痛くなりにくいはずです。

    手が小さい方指が広がらず押弦しづらいと悩んでいる方は、ぜひ取り入れてください!

    石村順でした!

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    石村順
    ◎Profile
    いしむら・じゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

    ◎Information
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