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ストリート感のあるスタイルにとどまらず、抽象的でアーティスティックな作風で世界的に活動する鬼才ラッパーKID FRESINO(キッド・フレシノ)。トラックメイカーでもある彼は、盟友のJJJや自身で制作したトラックによる作品をドロップしてきたが、2017年頃からはプレイヤーを集めたバンド・サウンドを展開。そして、10月にリリースした新シングル「No Sun」は、ペトロールズのJUMBOこと三浦淳悟と、SuchmosのHSUを迎えてツイン・ベース編成の楽曲となっている。
アカデミックなリズム・アプローチが知的な雰囲気を放つ本楽曲は、佐藤優介(k)、斎藤拓郎(g,k/Yasei Collective)らを迎えて制作をスタート。そのなかで2種類のベースを掛け合わせるアイディアが生まれ、JUMBOとHSUによるツイン・ベースをフィーチャーすることとなった。ふたつのベース・ラインは左右にパン振りされているが、メロディアスにウネりながら隙間を作っていき、絶妙なバランス感覚で絡み合っている。アンサンブルの中心で推進力を生んでいく柏倉隆史(toe, the HIATUS)のドラミングに対して、ふたつのベースが合奏に厚みを加えている点も注目したい。
現在、KID FRESINOは最新アルバムを制作中。さらに深みが増していく彼のバンド・サウンドのなかで、どのようなベースが鳴らされていくのかに注目だ。
◎作品情報
「No Sun」
KID FRESINO
Dogear Records/AWDR/LR2
配信
◎Official HP