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MINAの愛器がエントリー・モデルとして登場!【Seed Dullahan】
- Text:fuyu-showgun
SNSフォロワー300万越え、国内外から今最も注目されるベーシスト、MINA。昨年末にはロック・バンドEast of Edenに電撃加入するなど、目覚ましい活躍を続けている。そんな彼女の“象徴”とも言える、個性的なルックスを纏った愛器がSago New Material Guitars製のシグネイチャー・モデルDullahanだ。そんなDullahanが、Sagoの兄弟ブランドである“Seed”より、価格帯を抑えたエントリー・モデルとして登場した。今回はSeed Dullahanの概要に迫るとともに、発売を目前に控えたMINAの思いをキャッチした。
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Seed Dullahan
MINAのアイデンティティを再現した注目のエントリー・モデル


キュートなルックスからは想像もできない豪快かつ華麗なスラップを筆頭としたベース・プレイが国内外から注目を集め、SNS総フォロワー数は300万人を突破する、今最も注目すべき女性ベーシスト、MINA。彼女が長年愛用する“アイコン”とも言うべき愛器が、国産工房Sago New Material Guitars製のシグネイチャー・モデル“Dullahan”だ。Dullahanはこれまで本人所有器と同スペックを備えた受注生産品として販売されていたが、この度Sagoの兄弟ブランドである“Seed”より、価格帯を抑えたエントリー・モデルとして登場した。
Seedとは、“初めてギターやベースと出会う人たちの【種】となるべく生まれたブランド”を謳う、エントリー・クラスのアーティスト・モデルを扱うブランドだ。とはいえ、見た目はもちろん、マテリアルや演奏性は本人のモデルに近づけられており、Sagoの企業努力が存分に詰まっている。
4弦側の伸びたホーンが印象的なボディ・シェイプは、Sagoのコンセプト・モデルDefiをもとに設計。Defiは多弦のモデルのため、4弦用にリファインされている。ピックガードの追加によってカジュアルさが増しており、掘り込まれたMINAのオリジナル・マークもキュートだ。目を惹くのはMINAのイメージ・カラーとも言うべき深緑のボディ・カラーとゴールド・パーツによる美しいコントラスト。この絶妙なカラーリングもSagoモデルと同様で、モデル名“Dullahan”のもとになったアニメ『デュラララ!!』から着想を得たという、ボディに描かれたペイントも再現されている。
34インチの24フレット仕様で、ポジション・マークのないメイプル指板が精悍な雰囲気を際立たせる。ヘッド・デザインは4弦のみテンションを稼ぐため、落とし込まれているのもSago製と同様である。ネック材はメイプル1ピースで、Sago製のウォルナットを挟み込んだ5ピース・ネックとは異なるものの、ボディ材はSago製と同じくアルダーが採用されている。
ピックアップはPJ配列で、コントロールはヴォリューム、バランサー、トーンというレイアウト。Sago製ではアクティヴ回路への切り替えスイッチを搭載しているが、本器では代わりに両ピックアップをシリーズ配線/パラレル配線に切り替えできるスイッチを搭載している。MINA本人も、現在はパッシヴでDullahanを使用しているとのことで、彼女に迫るサウンドを狙いたい人にはうってつけだろう。小ぶりでスマートなボディは軽量で、スリムなネック・シェイプも含め、女性や小柄な人にも取り回しが良いだろう。
ハイエンドな雰囲気とトラッドな趣を持ちながら、99,000円という価格帯を実現したSeed Dullahan。MINAに憧れてベースを手にする人はもちろん、人とは違うベースを持ちたいプレイヤーにもオススメだ。
SPECIFICATIONS
●ボディ:アルダー ●ネック:ハード・メイプル ●指板:ハード・メイプル ●スケール:34インチ ●フレット数:24 ●ピックアップ:L(x)Lite P4、L(x)Lite JB4 ●コントロール:ヴォリューム、バランサー、トーン、シリーズ/パラレル切り替えスイッチ ●ブリッジ:スタンダード・ベース・ブリッジ ●ペグ:ロトマチック・タイプ ●カラー:ダーク・グリーン ●価格:99,000円



MINA’s COMMENT
Seed Dullahanの発売を前に、MINAが思いの丈を語ってくれた。

このモデルをきっかけに、ベースを好きになってもらえたら嬉しいです。
Dullahanは中学生のときに私がデザインして、高校生のときに手にした思い出のベース。デザインを自分で描いて色を決め、ブリッジとペグをゴールドにして、欲張りな24フレットも、子どもながらのこだわりが詰まったベースなんですよ。楽器屋さんに置いてあった緑のベースがすごくカッコよくて、店員さんが“緑のベースって、珍しいんだよね”と言っていたこともあって、将来自分でカスタムする機会があったら、絶対緑にしようと決めていました。その矢先、自分のシグネイチャー・モデルを作らせていただく機会をいただいたので、もう速攻で“緑にしよう!”と決めて作ってもらったんです。そんな10代の頃に考えたものが、エントリー・モデルとして発売されるなんて感慨深いです。たくさんの方の手に取っていただけるような環境ができあがったのは、ベーシストとしてものすごく光栄なことだと思っています。
ボディの深緑とゴールド・パーツの相性、あとポイントはやっぱりペイント。ちょっと厨二病の名残があるんですけどね(笑)。それはそれでいいかなって。このペイントを可愛いと言っていただくことがとっても多くて、これで覚えてもらっていることも多いので嬉しいです。本当はこの感じで指板も派手にしようと思ったんだけど、いろいろ考えた結果、ポジション・マークも何もなしの、シンプルな形にしました。
ピックアップはPJで、SagoのDullahanはアクティヴ・スイッチがあるんですけど、Seedではふたつのピックアップが合わさってパワーが出る(シリーズ/パラレル切り替え)スイッチになっています。最近は私もパッシヴで使っているので、むしろこっちのほうが魅力的かも(笑)。だから私と似た音が出てくれると思います。私の動画を観て、“こんな音が出したい”と考えている人にはぴったりのベースじゃないかな。普段SNSなどにアップしている動画はエフェクターをかけずに、ライン直で録っているので、ぜひ真似してみてほしいです。
そして、価格はだいぶ抑えていただきました。私のイベントに足を運んできてくれる方々は、私よりも歳下の方もすごく多くて。そういう方でも頑張ったら手の届くような価格帯にしたいと思って設定していただいたんです。大人の方や、私のことを本当に好きでいてくださる方は、Sagoのシグネイチャーを買ってくださることもあるんですけど、やっぱりなかなか手が届かない人が多いと思うので。そういう人たちがこのSeedモデルをきっかけに、ベースを好きになってもらえたら嬉しいです。
“どんなベースがおすすめですか?”という質問をたくさんいただくんですよ。そんなとき、“これを持てばいいよ!”と自信を持ってオススメできるベースです!
製品に関する問い合わせは、Sago New Material Guitars(☎06-6439-6377)まで。
◎Official HP
5月号にはEast Of Edenの1stアルバム『The First Eden – Seeds Of Hope』
を語ったインタビューが掲載!

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◎Profile
みな●2000年9月20日生まれ、大阪府出身のベーシスト、シンガー・ソングライター。TikTokフォロワー数160万人超、SNS総フォロワー数は300万人を突破するなど快進撃を続け、2024年5月にはソロ・アーティストとしてユニバーサル・ミュージックよりメジャー・デビュー、さらに同年12月には女性5人組ロック・バンドEast Of Edenへの加入を電撃発表した。初冠番組AuDee『明治ミルクチョコレート presents MINAの軽音部』の放送開始や、アメリカNAMM Showでのシグネチャー・モデル・ベース発売イベントの開催、スイス“Japan Impact”でのライヴ出演、またリンキン・パークのヴォーカリスト、マイク・シノダや、YouTubeの登録者数が1300万人を超えるベース・インフルエンサーDavie504とセッションを行なうなど、国内外最注目アーティストのひとりとなっている。
◎Information
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