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左手のリズム/精度/持久力を向上させるには?(“左手ガチ鍛錬”第3弾)【石村順の低音よろず相談所】第166回

  • Text:Jun Ishimura

“約3分”でベース上達にまつわるさまざまなトピックを解説するYouTube動画連動の連載『石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜』。右手ばかりに意識がいき、左手のトレーニングを忘れてませんか? 今回は「左手を単独で強化する基礎練」第3弾です!

「左手を単独で強化する基礎練」第3弾

「リズム感を鍛えなきゃ」と言いながら、右手のピッキングばかり気にして、左手の鍛錬をおろそかにしていませんか? 左手のリズムが悪いと、両手トータルのリズムも悪いです。なので、左手もしっかりトレーニングしましょう。

ということで、「左手を単独で強化する基礎練」第3弾を紹介します(第1弾、第2弾の記事もご覧ください)。

第1弾
第2弾

左手だけで音を出す練習なので、右手は余弦(開放弦)ミュートに専念します。メインの目的は左手全般のリズム/精度/持久力の向上なので、そこに気をつけて練習しましょう。

譜面【ex.1】の丸付き数字は押弦する指(①人差指、②中指、③薬指、④小指)を示しています。

最初はメトロノームをBPM50くらいで鳴らして、バックビート(2拍目・4拍目)に鳴ってると感じます。

奇数小節はハンマリングで、偶数小節はプリングで音を出します。

ポイント①
ハンマリングもプリングも、しっかりした音が出る必要最小限の動作で行なう。力任せで弾かない。

ポイント②
ハンマリング/プリングする指以外はリラックスさせておく。

ポイント③
ハンマリングもプリングも、指だけではなく腕全体の力を使う。手首・肘・肩を固めてしまうと、“指先の動き”に腕全体が自然に追随することを邪魔してしまうので、手首・肘・肩をリラックスさせておく。

まずはゆったりしたテンポで、ていねいに正確に演奏するのが大事です。音色にも気を配りましょう。何回繰り返すとか、何分繰り返すとかは決まっていません。時間がないときは数回繰り返すだけでもウォーミングアップにはなるし、精度や持久力の向上を目指すなら、時間があるときはいい感じでできるまでじっくりやるといいでしょう。

ゆっくりめのテンポで正確にできたら、違うテンポでも取り組みます。少なくとも3段階くらいのテンポ (例:BPM 50 / 80 / 120 など)で取り組み、時間がある場合はもう少し段階を増やして取り組みます。

毎日のウォーミング・アップで左手を鍛えて、安定したリズム感と正確さと持久力を身につけましょう!

石村順でした!

▼ 今回の動画はこちら ▼

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石村順
◎Profile
いしむら・じゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。

◎Information
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