NOTES
“約3分”でベース上達にまつわるさまざまなトピックを解説するYouTube動画連動の連載『石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜』。第151回目のテーマは、“効率的な練習方法”です。
練習効率がアップする効果的な練習方法とは何でしょう? せっかく練習するなら効果的な練習がいいですよね。
最初に断っておくと、基本的には楽器の練習で“ちょっとやれば短時間で上手くなる!”ということはありません。何を身につけるにせよ、そこそこの時間はかかります。
それを踏まえたうえで、効果的な練習方法というのはあります。どういうやり方かというと、まずその逆の、効果的じゃない練習方法とは何かを考えるとわかりやすいです。
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効果的じゃない練習方法①
目的意識なく練習する

たとえばスケール練でもリズム練でもピッキングの練習でも、基礎練をする場合に、当てずっぽうに選んだ基礎練をやったり、今やっている曲とあまり関連のない基礎練をやったりしてませんか?
“この基礎練をすればこの技術が向上する(この曲が上達する)”という目的が希薄だと、せっかく練習をしても効果を感じにくいし、たぶん長続きしません。
効果的な練習方法①
目的意識を持って取り組む

その逆で、目的意識を持って練習すると効果的です。
どんな練習が必要かは人それぞれ違います。また、1年前と今日と1年後では必要な練習は変わってきます。つまり“今の自分にとってどんな練習が必要か”ということが出発点です。どんな練習でも、“なぜ、何のためにその練習をするのか?”ということを理解して取り組むと、より効果的です。いまの自分の課題は何か? 何をできるようになりたいか? そこを明確にして、その問題の解決につながる練習を選ぶことがとても大事です。
効果的じゃない練習方法②
ただ漠然と練習する

集中せず、ダラダラと練習する。
大きな間違いをせず弾けた程度のクオリティでOKとしてしまう。
音価・アーティキュレーションなどのディテールに注意を払わない。
音色やダイナミクスを気にせず、指の体操のような感じで練習する。
こういう練習のやり方は、注意力をうまく使っていないので効果的ではありません。
効果的な練習方法②
その練習の注意点を意識して取り組む

どの練習にも目的があるように、どの練習にも注意すべきポイントがあります。
その練習に固有の注意点もあれば、いまの自分に特有の注意点もあります。
例えばスケール練をするなら、左手の運指や度数を意識するなどスケール練に固有の注意点もあれば、自分の課題点のピッキングを安定させるため左手だけでなく右手にも常に注意力を向けておくなど、今の自分に特有の注意点もあります。
それらの注意点を忘れずに常にチェックしながら練習する、これが効果的です。
効果的じゃない練習方法③
練習メニューを時間で区切る

練習メニューを時間で区切っている人がいます。
例えば、ウォームアップ5分、スケール練10分、リズム練15分、のような感じです。
時間割を作ることで、疲れてる日でも取り組めたり、毎日続けられたりする場合は時間割を作る意味もあります。
ただ、たとえばCメジャー・スケールを10分練習するメニューを作った場合、メニューを作ったあとは、それを練習する意味とか、他のキーや別のスケールに取り組む可能性を考えなくなりがちです。
また、本当は5分で充分なのに10分続けたり、10分では足りないのに10分でやめてしまったり、というふうに、決めたメニューをこなすことが目的になってしまい、先ほど述べた練習目的や注意点を無視しがちになるところが時間割を組む欠点です。
効果的な練習方法③
現状に合わせてメニューを調整する

例え時間割を決めていたとしても、日によってフレキシブルに変えると良いでしょう。
ウォーム・アップを始めてすぐにいい感じになったなら早めに切り上げたり、5分続けても指が動きにくいならもう少し続けたり、リズム練を15分続けていたら何かをつかめそうな感じがしたならもう少し続ける、みたいな感じです。
練習内容も、毎日コロコロ変えるのは効果的とはいえませんが、1日の練習時間があまり取れない人は、必要な練習すべてをその時間内に詰め込むことは難しいので、数日ごとにローテーションを組んで内容を入れ替えるといろいろな練習に満遍なく取り組めるし、モチベーションも維持しやすいです。
ぜひ、効果的な練習を心がけてレベルアップしていきましょう!石村順でした!
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石村順
◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。
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