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指板の認識力を広げる!ペンタトニック・スケールを指板全体で使いこなす練習法 part5【低音よろず相談所】第149回
- Text:Jun Ishimura
“約3分”でベース上達にまつわるさまざまなトピックを解説するYouTube動画連動の連載『石村順の低音よろず相談所 〜Jun’s Bass Clinic〜』。第149回のテーマは、前回に引き続き“ペンタトニックを指板全体で使いこなす練習法”。今回は第5弾をお送りします!
“指板の認識力”と“ポジション・シフトのスキル”を向上させる練習
ポピュラー音楽で幅広く使われるペンタトニック・スケール。
“もちろん知ってるし、そこそこ使ってはいる、でも使いこなすレベルまで行っていない”のだとしたら、ぜひこの練習を通して、ペンタを指板のどこでも弾けるようになりましょう!
今回は、シリーズ第5弾です。これまで同様、Gメジャー・ペンタトニック・スケール(構成音はG-A-B-D-E、度数は1-2-3-5-6)の音の分布を、“ある程度広い範囲でイメージ”できるようにしていきます。
このエクササイズをやることで“指板の認識力”が向上し、ポジション・シフトのスキルも向上します。
ポジション・シフトの選択肢が広がるし、フレーズ作りの可能性も広がります。(第1弾、第2弾、第3弾、第4弾のエクササイズにもぜひ取り組んでください。)
第1弾
第2弾
第3弾
第4弾
ex.1
【ex.1】は、7フレットから12フレットの範囲内の練習です。3~4弦で2つのポジションを移動したら、次は2~3弦で2ポジション、次に1~2弦で2ポジション、というふうに上昇し、今度は逆に下降してきます。
青い数字は僕が弾いた運指 (①人差指 ②中指 ③薬指 ④小指) ですが、自分のやりやすい運指で構いません。
ex.2
【ex.2】は、10フレットから14フレットの範囲内の練習です。
このまま続けて次のポジションの組み合わせに行くと、12フレット~17フレットの範囲の練習になります。
でもそれは実は、ふたつ前の第147回の【ex.2】の練習を1オクターヴ上に上げたものになります。
さらに上がって14フレット~19フレットの組み合わせは、前回(第148回)の【ex.1】を1オクターヴ上げたものになります。ということで、ちょっと見返してもらって、どちらも自分で1オクターヴ上げて練習してください。
第145回~今回までの練習をしっかりやると、指板全体でペンタを把握する認識力と、ポジション・シフトのスピードや正確さがレベルアップしていくと思います。
12種類のキーで練習しよう
さらに、気づいている人は気づいていると思いますが、キーは12種類あるので、Gメジャー・ペンタ以外にも11種類メジャー・ペンタがあります。ということは……。
そうです。ここまでやってきた練習を、他のキーでも練習しましょう!
地味な基礎練を12のキーすべてで練習するのもなかなか手間がかかるし、即効で効果を感じるものでもないのでモチベを維持するのも大変かもしれませんが、耳と目と指とハートで覚えているレベルまで根気良く続ければ、いろいろなフレーズを弾くときに指板の見え方やフレーズ作りの可能性が広がっていることに気づくと思います。
石村順でした!
▼第149回の動画はこちら▼
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石村順
◎Profile
いしむらじゅん●元LOVE CIRCUS、元NEW PONTA BOX。日食なつこ、ポルノグラフィティ、東京エスムジカ、K、JUJU、すみれ、大江千里、松山千春、宇崎竜童、石川ひとみ、種ともこ、近藤房之助、豊永利行、Machico、紘毅、城南海、西田あい、つるの剛士、SUIKA、Le Velvets、葡萄畑など、多数のライブや録音に参加している。ロングセラー『ベーシストのリズム感向上メカニズム グルーヴを鍛える10のコンセプトとトレーニング』の著者。Aloha Bass Coachingではベース・レッスンのほか全楽器対象のリズム・レッスンを行なっている。
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