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楽譜配信・第八弾は杏里「悲しみがとまらない」!
ベース1本で名曲を演奏するベスト・セラー楽譜集『ソロ・ベースのしらべ』シリーズの新作『~あの頃のシティ・ポップ篇』が11月18日に発売された。
『ソロ・ベースのしらべ』は、1996年に『ベース・マガジン』にて連載がスタート。ベース1本でクラシックやポップスなどの名曲を演奏するこの企画が人気を博し、1997年に『ソロ・ベースのしらべ~ベース1本で奏でるスタンダード集』として1冊にまとめられている。その後、2003年に『ソロ・ベースのしらべ~癒しのポップス・バラード篇』、2007年に『ソロ・ベースのしらべ 珠玉のスタンダード曲集〈初級篇〉』が発表され、現在は過去作で人気の高かった曲を集めた『ソロ・ベースのしらべ ベスト・セレクション』が発売中だ。
今回の『~あの頃のシティ・ポップ篇』は、近年リバイバル・ブームで大きな話題となっている1970~1980年代のシティ・ポップをテーマに選曲。竹内まりや「Plastic Love」、山下達郎「Ride On Time」、大貫妙子「都会」などの名曲を筆頭に全21曲を収録し(収録内容は下記を参照)、模範演奏を収録したCDは2枚組の大ボリュームとなっている。また、これまではクラシックを主とした選曲でバラード調のアレンジを行なうことが多かった『ソロ・ベースのしらべ』だが、今回はシティ・ポップらしく緩急のついたグルーヴィなアレンジの曲も用意し、これまでのシリーズにはなかったスタイルに挑戦している。
そして、今回の『ソロ・ベースのしらべ あの頃のシティ・ポップ篇』では、本に収録されている楽譜の一部を配信している。配信楽譜は@ELISE、ぷりんと楽譜などで購入することができる。これまでに竹内まりや「Plastic Love」、大貫妙子「都会」、シュガー・ベイブ「DOWN TOWN」、杉山清貴&オメガトライブ「ふたりの夏物語」、稲垣潤一「ドラマティック・レイン」、山下達郎「Ride On Time」を配信しており、これらに続いて本日からは杏里「悲しみがとまらない」が配信開始。YouTubeでは模範演奏の映像も公開中だ。今後もほかの楽曲の配信を予定しているので、当サイトでの告知を引き続きチェックしてほしい。
<杏里「悲しみがとまらない」>について、著者・渡辺直樹からのコメント
杏里のデビュー当時は、彼女のうしろでベースを弾いていました。年齢も僕とそんなに変わらないハズですし、僕はそのバンドのなかでも年齢が若いこともあってけっこう仲良くなった記憶があります。
この曲は林哲司さんの作曲で、アレンジは角松敏生さん(林哲司との連名)。コード進行も秀逸で、半音ずつ下がるベース・ラインなど好きなポイントがたくさんあります。
今回のアレンジのテーマは、歌メロとベース、そして和音をしっかりと出すこと。これまではベースと歌メロのふたつを和音として鳴らすとそれだけで“ソロ・ベース”として成り立つことが多かったんですが、この曲はコード・ワークに特徴があるので、コードの特性音や半音の動きといった部分を再現するために、いつもよりも開放弦を多用していますね。
▼「悲しみがとまらない」の楽譜を各ストアで配信中!
・ぷりんと楽譜
・@ELISE
・Piascore
◎書籍情報
『ソロ・ベースのしらべ あの頃のシティ・ポップ篇』
リットーミュージック刊
著者:渡辺直樹
発売:2022年11月18日
仕様:菊倍判/96ページ/CD2枚付き
価格:3,300円(本体3,000円+税10%)
リットーミュージックの商品紹介ページ
https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3121417105/
Amazonでのご購入はこちらから!
<収録曲>
Plastic Love/竹内まりや
Ride On Time/山下達郎
真夜中のドア〜stay with me/松原みき
中央フリーウェイ/荒井由実
DOWN TOWN/シュガー・ベイブ
ほうろう/小坂忠
卒業写真/荒井由実
夢で逢えたら/吉田美奈子
冷たい雨/ハイ・ファイ・セット
都会/大貫妙子
オリビアを聴きながら/杏里
あの頃のまま/ブレッド&バター
ムーンライト・サーファー/石川セリ
君は天然色/大滝詠一
ドラマティック・レイン/稲垣潤一
Your Eyes/山下達郎
悲しみがとまらない/杏里
恋の予感/安全地帯
ふたりの夏物語/杉山清貴&オメガトライブ
瑠璃色の地球/松田聖子
元気を出して/竹内まりや
◎著者プロフィール
渡辺直樹
わたなべ・なおき●1956年生まれ。兄の影響を受けて15歳でプロ・ベーシストとしてデビューし、西城秀樹、キャンディーズなどのバック・バンドに参加。1979年にはスペクトラムを結成し、この頃からステージでエレキ・ベースによる独奏=ソロ・ベースを披露するようになる。その後、1982年にAB’sを始動させるほか、本格的にセッション・ミュージシャンとしての活動も開始する。ソロ・アーティストとしても『SHE』『STAR CHILD』『Sleep Less』と、3枚のアルバムを制作している。また、自ら生み出した“ソロ・ベース”のスタイルをさらに突き詰め、1996年からは『ベース・マガジン』にて連載“ソロ・ベースのしらべ”をスタート。1997年にそれをまとめた『ソロ・ベースのしらべ~ベース1本で奏でるスタンダード集』を、2003年に『ソロ・ベースのしらべ~癒しのポップス・バラード篇』、2007年に『ソロ・ベースのしらべ 珠玉のスタンダード曲集〈初級篇〉』を発表。2002年からはSolo Bass-Clubも主宰してソロ・ベース普及に努めている。2020年には過去作のベスト・アレンジをまとめた『ソロ・ベースのしらべ ベスト・セレクション』をリリースした。