“BASSNINJA”の異名を取り、世界各国で公演を行なっているベーシスト、今沢カゲロウ。音楽家としてだけでなく、昆虫画家、大学特認教授としても活躍している彼が、昆虫食開発者としてケニア産コーヒー粉に食用バッタの粉末を混ぜた“ワタリバッタコーヒー”を考案、発売した。

今沢は2020年9月リリースの21stアルバム『タクテクレタ』の制作でアフリカ・ルワンダを訪れた際、ルワンダ近隣国でのワタリバッタ（サバクトビバッタ）の大量発生による被害を知り、昆虫食の研究を独自に開始。世界の食糧不足問題や気候変動、生態系の循環について考えるなか、近年、代替タンパク質の切り札とも言われて話題の昆虫食の常食を自ら行なってきたという。

開発にあたっては、“コオロギコーヒー”を開発し、昆虫食活動家・昆虫食YouTuberとしても活動している近畿大学農学部の現役大学生である清水和輝氏と、清水氏とともに昆虫コーヒーを開発してきた焙煎士の荻原駿氏が協力。コーヒー豆はバッタの被害を受けたケニア産を選定しており、タイ産の食用バッタの粉末を加えることによる香ばしさが、ケニア産豆の特徴となるフルーティーさとの相性が良かったという。アーティスティックな商品パッケージは、昆虫画家でもある今沢自身が手がけている。

また購入者特典として、ワタリバッタの鳴き声と、今沢作品ではお馴染みのアートハンド（per）の共演音源が用意されている。価格はドリップパック1袋（10g）700円（税込）。なお、バッタパウダーは甲殻類と類似した成分が含まれており、エビやカニのアレルギーをお持ちの方はご注意いただきたい。購入方法の詳細は今沢の公式サイトにて。通販も行なっている。

本商品の発売にあわせて、2月25日（金）から3月9日（水）まで今沢カゲロウ個展『彩加速2022』～「ワタリバッタコーヒー」開発展～の開催も決定。さらに、3月5日（土）には、ライヴ＆講演会『五感で感じる昆虫食入門～”ワタリバッタコーヒー”から考える 音楽・昆虫・地球の未来～』も行なわれる。