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SLB300がグレードアップ
プレミアムな外観と性能を持つハイエンドなサイレント・ベース
2000年のSLB100の発売以来、“エレクトリック・アップライト・ベース”のジャンルにおいて唯一無二のブランドを確立しているヤマハが、2020年1月に登場したSLB300のグレードアップ・モデルとなるSLB300PROを発売した。SLB300PROは前モデルが追求した限りなくウッド・ベースに近い音質や演奏感をさらに極限まで進化させ、上質なジャズ・シーンに相応しい高級感のある外観、仕様そして性能を実現したハイエンド・モデルだ。
SLB300から進化した点のうち、主なものは以下となっている。
・指板、ネック材のグレードアップ
指板にはウッド・ベースでは希少なエボニー(SLB300はローズウッド)を、ネックには上質で美しいトラ杢の入ったカーリー・メイプル(SLB300はメイプル)を採用。これにより、立ち上がりが速く、より自然な音色と演奏感を実現した。また、使い込まれたような味わいを出すネックの極薄塗り塗装や、ヴィンテージのウッド・ベースのような木目の凹凸を生かしたボディの仕上げなど、アンティーク風な仕上げが高級感を演出する。
・ブリッジの仕様改良
ブリッジのメイプル材には、短期間で木材を熟成させるヤマハ独自の木材改質技術“Acoustic Resonance Enhancement(A.R.E.)”を施しているほか、厚みを薄くすることで最適化を計っている。また、弦高を調整可能なアジャスターには本モデル用にセレクトされたアルミ合金材を採用し、これらの改良によって、さらにレスポンスに優れたクリアな音を出力する。
・専用テール・ワイヤーを採用
テール・ワイヤーを従来のφ0.22素線 7×7(49本)撚りから、φ0.06素線 7×7×7(343本)撚りに変更。柔軟な専用テール・ワイヤーを採用することで、アコースティック楽器のような柔らかく箱鳴り感ある手応えをより感じられるようになった。
・ペグの操作性向上
機械式ペグは、剛性感を高めるとともに操作性を大きく向上させるため、つまみ部分に厚手の削り出し材と独自の形状を採用している。また、特注の金メッキ加工も高級感を感じさせるポイントだ。
・SLB300PRO専用のSRTパワード・システム
SLB300に実装され好評だった、アコースティック楽器の胴共鳴をリアルタイムで付加して出力する“SRT(Studio Response Technology)パワード・システム”がさらに進化し、よりリアルなウッド・ベース・サウンドを実現した。3つのマイク・タイプ(“Rich”、“Simple”、“Warm”)とEQ&ブレンド・コントロールと組み合わせることで、高品位なマイクでスタジオ録音したかのようなクオリティで、より自分の好みに合った音色を生み出すことができるだろう。さらに、これらコントロールつまみが装備されたコントロール・パネルはべっ甲調になっており、ルックスのアクセントと高級感に寄与している。
付属の専用ケースに収納すれば持ち運び時の容積はウッド・ベースと比べて約25%というコンパクトさ、面倒な調整が不要のピックアップ・システムやプリアンプによるセッティングの容易さ、なにより、ウッド・ベースと同じ感覚での演奏性やリアルなサウンドは、プロ・ベーシストからの評価も高い。その最高位機種ということで、より一層注目を集めるモデルだ。
Specifications
SLB300PRO
●ボディ:スプルース/マホガニー(胴部)、ブナ(フレーム/着脱式)●ネック:カーリー・メイプル●指板:エボニー●スケール:1,040mm●ピックアップ:ピエゾ●コントロール:ヴォリューム、トレブル、ベース(兼バイパス・ボタン)、ブレンド(兼マイク・タイプ切替ボタン)●ペグ:ウォーム・ギア式(シック・タイプ)●ブリッジ:メイプル(高さ調整付)●入出力端子:ライン・アウト(ヘッドフォン出力なし)●外形寸法:1,692(L)× 456(W)× 330(H)mm ※側板ユニット取付、エンド・ピン最短状態●質量:約7.0kg
【価格】
550,000円(税込)
お問い合わせ:ヤマハミュージックジャパンお客様コミュニケーションセンター TEL:0570-056-808 メーカー・サイト