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本邦ジャズ界のトップ・ベーシストであり、ジャズ・セッションの定番本として確固たる地位を築いている『ジャズ・スタンダード・バイブル』の著者、納浩一によるベーシスト向けの教則本が発売された。その名も『納浩一presents バイブル・フォー・ジャズ・ベース』。
全5章からなる本書は、第1章ではスケール練習やリズム練習といった楽器演奏の基礎を学ぶ。第2章は、本書で最も多くのページが割かれている“ウォーキング・ベース”について。ジャズにおけるベース・ラインの最重要事項をどのように攻略すべきかをじっくりと語っている。第3章は、ウォーキング・ベース以外の伴奏。ジャズ・セッションでは必修のラテン系グルーヴや8ビートや16ビートにおけるベース・ラインについて解説している。第4章はベース・ソロにおけるさまざまなアプローチの方法論について。そして第5章では、マーカス・ミラー、スコット・ラファロ、ジョージ・ムラーツ、マーク・ジョンソン、ジャコ・パストリアスといった名手と呼ばれるベーシストたちのプレイを納視点で解説する。
ジャズやフュージョンを演奏したい人に向けて、納が長年のプロ活動によって培ってきたその知識のすべてを伝授する内容となっているが、アコースティック・ベースはもちろんエレクトリック・ベースも視野に入れているほか、実は本書で語られるさまざまなベース・アプローチは、“ジャズ”以外のジャンルでも大いに活用できるものになっているので、ジャズに興味がある人はもちろん、ベース・アプローチに悩んでいるすべてのベーシスト必読の書と言える。
【CONTENTS】
●第1章 楽器の基礎練習
・アコースティック・ベースのためのスケール練習ー初級篇
・アコースティック・ベースのためのスケール練習ー上級篇
・エレクトリック・ベースのためのスケール練習
・リズム・トレーニングー初級・中級篇
・リズム・トレーニングー上級篇
●第2章 ウォーキング・ベース
・ウォーキング・ラインの基礎的な考え方
・コード進行別ウォーキング・ライン・ガイド
・ブルース
・循環
・アコースティック・ベースでのウォーキングにおけるゴーストノート
・ウォーキング・ベース・ラインにおけるリズミックなアイディア
●第3章 ウォーキング・ベース以外の伴奏
・ラテン系のリズム
・8ビート
・16ビート
・ウォーキング以外でのゴーストノート
●第4章 ベース・ソロ
・ベース・ソロのアプローチの基本
・ベース・ソロにおけるさまざまなアプローチ
・ソロにおけるリズミックなアイディアの利用
・ブルースでのソロ
●第5章 楽曲分析〜さまざまなベーシストの伴奏やソロへのアプローチ
・「Unicorn」b:マーカス・ミラー
・「Autumn Leaves」b:スコット・ラファロ
・「Confirmation」b:ジョージ・ムラーツ
・「I Hear A Rhapsody」b:マーク・ジョンソン
・「The Days Of Wine And Roses」b:ジャコ・パストリアス
・「Lover Man」b:マーカス・ミラー