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Flattley Guitar Pedals/Bass Filtron〜筐体デザインと使用感に心惹かれるフィルター・ペダル【サウンドハウス通信 夏号】
- Photo:Masao Sekigawa
- Text:Makoto Kawabe
ベース・マガジン2025年8月号の「サウンドハウス通信」に掲載された、この夏サウンドハウスがイチオシするベース・ギアを紹介&レビュー!
サウンドハウス通信 夏号:
Flattley Guitar Pedals/Bass Filtron
筐体デザインに心惹かれる使用感に優れたフィルター・ペダル

ABOUT
2016年創業の英国産ハンドメイド・エフェクター・ブランドによるベース用エンヴェロープ・フィルター。コントロールはRange、Attack、Decayの各ノブとHi/Loスイッチを装備し、エフェクト・オンでフット・スイッチ下部の“ハローライトリング”が青白く点灯する。筐体の美しいグラフィックと高級感のあるノブも魅力。乾電池駆動には対応しておらず、DC9Vセンター・マイナスの外部電源のみで動作する。



REVIEW
Flattley Guitar Pedalsはポール・フラットリー氏によって2016年に立ち上げられた英国のブランドで、航空電子機器の技術者として30年以上勤務した実績に裏付けされた確かな製品クオリティだけでなく、筐体の美しいカラーリングや手の込んだグラフィックも特徴的なハンドメイド・エフェクターを世に送り出している。ベース用エフェクターは現在9機種がラインナップされており、本機はクネクネ音が楽しいエンヴェロープ・フィルターだ。
筐体のグラフィックは、あらかじめデザインが描かれた特殊なフィルムを水面に浮かべ、水圧を利用して対象の物体に転写するハイドロ・ディップ(水圧転写)という手法を用いており、その後にクリア・ラッカーを何層にも塗り重ね、入念な表面研磨を施すなど、のべ5日を要する工程を手作業で丁寧に仕上げているという。
アルマイト処理が施されたノブには機能を表す文字がエッチングされており、フットスイッチにはブランドを象徴するスカルが刻まれたキャップが取り付けられるなど、コストをかけただけのことはある高級感を随所に醸し出している。
音色は70年代の名機を彷彿とさせる“あの音”で、各ノブで設定できる音色の幅が広いだけにセッティングがシビアという面も似た傾向を感じるが、厳選されたパーツを使っているようでセッティングが決まったときの音色クオリティはかなり高い。
設定によってはローが無くなったり発振したりすることもあるが、むしろアナログ感に満ちていて好感が持てるし、シチュエーションによっては唯一無二の“使える音色”になるだろう。
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FLATTLEY GUITAR PEDALS/BASS FILTRON
【スペック】
●コントロール:ディケイ、アタック、レンジ、ハイ/ロー・スイッチ、オン/オフ・スイッチ
●出入力端子:インプット、アウトプット
●電源:9Vアダプター
●外形寸法:64(W)×119(D)×40(H)mm
【価格】
39,800円(税込)
【問い合わせ】
サウンドハウス ☎︎ 0476-89-1111
https://www.soundhouse.co.jp/?srsltid=AfmBOorG4nsiASn1bfbyZKl8Fg4Y0WkjYsddOpbvcS1X5KN-3l2NHo15
※本記事はベース・マガジン2025年8月号の「サウンドハウス通信 夏号」から転載したものです。
※価格は本誌掲載時のものです。