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マーカス・ミラーが来日公演で使用したエフェクター・ボード & ベース・アンプ(2024年撮影)
- Photo:Yoshika Horita
- Text:Akira Sakamoto
2024年9月、8年ぶりに開催された「Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN」のために来日したマーカス・ミラー。同フェスティバルに先立って行なわれたブルーノート東京公演のステージで本誌が撮影した、彼のエフェクター・ボード & アンプ・セットを紹介しよう。
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MARCUS MILLER’s
Pedalboard

足下に用意されていたエフェクター類。マーカスがサウンド・デザインを務めたRodenberg のM2-OD Bass Overdrive、高品質なサウンドでベーシストにも人気が高いコンプ/リミッターであるMiura Guitars U.S.A. のM2 Compression / Limiterなどが見て取れるが、興味深いのは比較的リーズナブルなベース用マルチ・エフェクターであるZOOMのB3nが置かれているところだろう。B3nの液晶画面を確認したところ、マーカスはこのマルチでHD Hall(リヴァーブ)、BassA-Wah(オート・ワウ)、BassPEQ(パラメトリックEQ)をセットしていた。良いもの/便利なものは別け隔てなく採り入れる、マーカスの柔軟な姿勢がうかがえる。

1.LEHLE / LITTLE LEHLE III(Looper, A/B Switch)
2.Rodenberg / M2-OD Bass Overdrive
3.MarkBass / Mark Vintage Pre(Preamp)
4.MXR / bass Octave deluxe
5.Miura Guitars U.S.A. / M2 Compression / Limiter
6.MarkBass Pro / Bass Mixer
7.ZOOM / B3n(Multi Effector)
8.MXR / carbon copy deluxe(Analog Delay)
9.The GoGo / The GoGo Chromatic Pedal Tuner
MARCUS MILLER’s
Amplifier



アンプ・ヘッド(上段)はマークベースのMarcus Limited 1000。その名の通り、マーカスのシグネイチャー・モデルであるヘッドの限定バージョンだ。5バンドEQを備えつつ、パラメトリックEQも装備。小型ながら1000Wの出力を誇る一台となっている。その下にあるのは、サブ機として用意されているマークベースのLittle Marcus 1000。こちらもマーカスのシグネイチャー・モデルとなっている。ヘッドの横にはKhan AudioのVTDI RED(DI)がセットされていた。
キャビネットは、10インチのスピーカー4発にツィーターを装備する、マークベースのMB58R 104 ENERGYが2台用意されていた。
『ベース・マガジン2月号』には来日時に行なわれたマーカス・ミラーと日野”JINO”賢二の特別対談も掲載! こちらもあわせてチェックいただきたい。