ORANGE
Bass Butler

【Specifications】
●コントロール:(ダーティ・チャンネル)ヴォリューム、トレブル、ミドル、ベース、ゲイン、(クリーン・チャンネル)ヴォリューム、トレブル、ベース、コンプレッサー、グラウンド/リフト・スイッチ、ドライブ・オン/オフ・スイッチ●入出力端子:インプット、EXPアウトプット、アンプ・アウトプット、XLRアウトプット×2●電源:18Vアダプター●外形寸法:170(W)×165(D)×85(H)mm●重量:1.29kg●価格:66,000円

 ワイルドなサウンドとオレンジ色のキャビネットで知られる英国の老舗アンプ・ブランドによるプリアンプ。“バイアンピング”という、低音用と高音用の2系統のアンプを組み合わせる手法を1台で実現できるのが特徴で、2段のコントロールの上段は高音用のダーティ・チャンネルで、フット・スイッチでオン/オフが可能、下段はコンプレッサーを備えた低音用のクリーン・チャンネルで常時オンという構成になっている。それぞれのチャンネルの信号はXLR端子から個別に、AMP端子からミックスした状態で出力される。ダーティ・チャンネルの音量は、EXP端子に接続したエクスプレッション・ペダルでもコントロールできる。

背面にはダーティ・チャンネルとクリーン・チャンネルをそれぞれ個別に出力できるふたつのXLR端子のほか、グラウンド/リフト・スイッチを装備している。

Info:黒澤楽器店(☎︎03-5911-0611)
https://www.kurosawagakki.com/orangeamps/

▼ Igo’s Impression ▼

クリーンとドライブで別の音作りができて便利

 もともとオレンジの音はすごく好きなんです。僕はベースのクリーンな音に歪みを乗っけるというやり方が大好きなんですけど、クリーンな音に高音域成分の多い歪みを単純に乗っけてしまうと、腰高というか、線の細いサウンドになってしまうことが起こりがちなんですよ。それが気になって、歪みの補正に別の機材をつなぐようなこともやっていたんですが、これはクリーンとドライブ、それぞれで違う音作りができるので便利ですね。例えばまずクリーンのほうをフラットな状態に作っておいて、次にドライブのほうで歪みの音を作り、そして両者をミックスする。そこからもう少しパンチのある音が欲しいときにはクリーンのトーン・コントロールで補正していく、という感じで使うのが良いんじゃないかなと思います。