ALBIT
1992B pro(1992 SUPER BASSタイプ)

【Specifications】
●トレブル、ミドル、ベース、ミュート・スイッチ、プレゼンス・スイッチ、ゲイン・ブースト・スイッチ、フェイズ・スイッチ、グラウンド/リフト・スイッチ、クロス、バランス・ヴォリューム、マスター●入出力端子:インプット、チューナー・アウト、センド、リターン、アンバランス・アウト、バランス・アウト●電源:専用9Vアダプター●外形寸法:182(W)×128(D)×80(H)mm●重量:875g●価格:オープンプライス(市場実勢価格65,780円前後)

 埼玉県草加市で長年にわたってアンプやエフェクターを製造してきたブランドによるプリアンプ。型番の“1992”という数字が示すとおり、名器SUPER BASSタイプの回路を基にしたモデルで、12AX7A真空管を3本使用したものとしては非常にコンパクトな形にまとめられている。ノーマルとブライトの2系統の入力をリンクさせた状態を再現し、VOLUME1と2それぞれの音量が調整できたり、TREBLEとBASSのコントロールの周波数のクロス・ポイントを調節するCROSSコントロールのほか、PAのフロント・スピーカーとステージ上のアンプの位相差を補正するためにXLR出力の位相反転スイッチが付いていたりと、現場をよく知るブランドならではの機能が盛り込まれている。

ゲインをブーストするゲイン・ブースト・スイッチ、バランス・アウトの位相を切り替えるフェイズ・スイッチ、グラウンド/リフト・スイッチなど多彩な機能を有する。

Info:アルビット・コーポレーション(☎︎048-928-1637)
http://www.albit.jp/

▼ Igo’s Impression ▼

どういじってもカッコいい音が出てくれます

 どこをどういじってもカッコいい音が出てくれますね。イコライザーを派手にいじっても音が破綻しないし、変化がわかりやすいPRESENCEやGAIN BOOSTのスイッチを切り替えても、イコライザーの設定が邪魔にならないんですよ。なので、まず基本的なサウンドをふたつのヴォリュームで作っておいて、次にバンドのなかで出したいサウンドに応じてイコライザーを設定して、最後にCROSSで最終的な補正を行なうという感じで使うのが良いんじゃないでしょうか。もともとキャラクターが強いプリアンプで、リッケンバッカーやハムバッカーを使ったベースをピックで弾いた音もギラギラさせてくれるので、ロックな人にオススメなのはもちろんですが、PRESENCEをブーストするとスラップの超気持ち良い部分に効いてくれるので、いろいろなプレイヤーにお薦めできます。