Things
Beyond Bass Wired

【Specifications】
●コントロール:ヴォリューム、ベース、ミドル、トレブル、オン/オフ・スイッチ●入出力端子:インプット、アウトプット●電源:9Vアダプター●外形寸法:64(W)×115(D)×77.5(H)mm●重量:約230g●価格:34,980円

 真空管を使ったハンド・ワイアードのプリアンプや歪み系エフェクターを製作する国産ブランドが、ベース・ショップGeek In Boxの協力を得て開発したベース用プリアンプ。エレクトロ・ハーモニックス社の12AU7真空管と厳選したパーツを使用し、3バンドのイコライザー特性はアンサンブル内でのベースの役割を考慮に入れてチューニングされている。ゲインはヴォリュームを12時の方向に設定した状態でユニティ(ゼロ)と、クリーンなサウンドで微妙な音量調整がしやすい設定。アルミ・ダイキャストの質感そのままのシンプルなデザインだが、オンにするとLEDが真空管を下から照らすオシャレなデザインになっている。

サウンドの中核となる真空管には、高い出力を誇るエレクトロ・ハーモニックス製12AU7 EHを搭載。ロー・ノイズでクリーンかつパワフルなサウンドを体感できる。

Info:日本エレクトロ・ハーモニックス(☎03-3232-7601)
https://www.electroharmonix.co.jp

▼ Igo’s Impression ▼

つないだだけでラインのイヤな冷たさが消える

 最近は真空管が搭載されているエフェクターの人気がまた出てきたと思いますが、実は僕もこのペダルが気になっていたところでした。使っている真空管にしてもベースに特化されているという点にしても、良いに決まっていますよね(笑)。音の補正としても使えるし、備えている帯域がオイシイところが多いので、これだけで積極的に音を作り込むこともできますね。あとつないだだけでライン特有のイヤな冷たさというか、カチカチして耳につく感じが一瞬で消えるんですよ。その効果がこのコンパクトなサイズに収まっているのが驚異的だと思います。ただ、あくまでもエフェクト・ペダルのデザインなので、DIにはソリッド・ステート式のものを使っておいて、曲によってオン/オフを選択するのも良い使い方だと思いますね。