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第28回:まっくろくろすけ2【高松浩史の音色探索 その箱の中は地獄より深い】

  • Text : Hirofumi Takamatsu

生粋のエフェクター・フリークとして知られる高松浩史(The Novembers/Petit Brabancon)による連載『その箱の中は地獄より深い』。マニアも唸るディープな分析から、ビギナー向けの実践的な解説まで、エフェクターの奥深い世界を独自の視点で掘り下げます。

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第28回:まっくろくろすけ2

ベースマガジンWEBをご覧のみなさま、ご機嫌いかがでしょうか。高松浩史です。

11月はThe Novembersの結成20周年記念公演がありました。20年、振り返ると感慨深くはあるのですが、そのときそのときを必死に過ごしていたら20年経っていた、といった感じです。たくさんの方々にお祝いに来ていただけて、とても嬉しかったです。ありがとうございました。

そのほかには別プロジェクトのレコーディングもやっておりました。こちら、かなり良い感じになりそうで、今から完成が楽しみです。

さて、今回はこちら。

SONIFIX / AURION Bass Overdrive

すごく扱いやすいのでいろんなプロジェクトで使いまくっています。

前々回、Gravel Stormという機種をご紹介しましたが、派手で過激なドライブ・ペダルという印象でした。こちらのAURIONは正反対というか、プリアンプ的な働きもできる比較的ローゲインが得意なドライブ・ペダルです。

前々回ではGravel Stormを紹介。

コントロールは、

MIX→原音とエフェクト音のミックス具合の調整。

VOLUME→歪み側の音量の調整。

GAIN→歪み具合の調整。

TONE→高音域の出方調整。

CHARACTER→歪みの質感の調整。

LOW→低音域の調整。

このような感じ。

“CHARACTER”コントロールが特徴的ですね。オフィシャルの説明では「キャラクターノブで歪ませる帯域を調整可能です。」や「歪みの質感を調節します。時計回りで高域寄りの鋭い音色に、反時計回りで中低域の強いふくよかな音色となります。」とあります。

あまり難しく考えずに、ふたつ目のTONEコントロールと捉えると良いかなと。歪みの量も変化します。

弾いた第一印象は“太くて扱いやすいな”でした。

サラサラした目が細かい歪み感で、がっつり歪ませるよりもローゲインでプリアンプ的だったり少しだけ歪ませるくらいが合うかなと思いました。

LOWコントロールがすごく良くて、低音域の圧みたいな部分を調整できます。パワフル成分というか。上げすぎると暑苦しさが出る部分ではあるので、少し注意が必要ですが。

MIXコントロールを右に回し切っても、少しだけ原音が混ざっているように感じました。そういったこともあってか、回し切った(エフェクト100パーセント)状態でも違和感なく扱いやすいです。

個人的には

MIX→右に回し切り。

CHARACTER、LOW→時計12時。

GAIN→時計9時方向。

VOLUME→適宜。

この状態でTONEコントロールを最初に決めると良いと思います。TONEコントロールとCHARACTERコントロールで音の質感はだいぶ変わるので、このふたつのコントロールが肝だなといった印象です。

さて、今回はSONIFIX AURIONについてでした。

すでにほぼすべてのプロジェクトで使用していますが、とても感じが良いです。

しっかりロー感も出せますし、音のバリエーションもわりと広いので扱いやすいですよ。

みなさまもぜひお試しください。

それでは今回はこの辺で。

ご覧いただきありがとうございました!

◎Profile
たかまつ・ひろふみ●栃木県出身。The Novembers、Petit Brabanconのメンバーとして活動中。そのほか、Lillies and Remains、[ kei ]、健康、松本明人のサポート・ベーシストも務めている。

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