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    アイバニーズSRの最新4モデルを弾き比べ! Yuki Atori × Prestige 2025【動画連動】

    • Photo:Hiroki Obara
    • Text:Gentaro Yamamoto

    1987年の誕生以来、アイバニーズ・ベースの柱としてプロ/アマ問わず多くのプレイヤーの支持を集めてきた“SR”シリーズ。40年に迫るその歴史のなかで、さまざまな変遷を経て来たSOUND GEARの最新の形として、ハイエンド・ラインである“Prestige”シリーズの2025年版モデルが発表された。

    その進化の実像を、SRユーザーでもある新世代テクニカル・ベーシスト、Yuki Atoriに検証してもらうため、新機種である4モデルを試奏してもらい、そこから得た印象を語ってもらった。

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    フラッグシップ・モデル、SR6605-GFBを弾いて

    Yuki Atori  × SR6605-GFB

    SRは丸みを帯びているので、腕を当ててもストレスがない

    SRは小振りなボディということで取り回しが良く、重すぎず軽すぎない感じがあります。ゴツくて角が立ってたりするベースは腕に当たる部分が痛かったりするんですけど、SRは丸みを帯びているので、腕を当ててもストレスがないですね。あと座って弾く場合も足から滑り落ちることがないです。

    ノードストランドのBig Singleピックアップは、一見ハムバッカーっぽいんですけど、シングルコイルでアグレッシヴな音です。ソロやコード弾きなどで主張したいときも出るところがちゃんと出ているピックアップですね。面積も広いので、ピックアップの上でフォー・フィンガーで弾いたりする際も、指が弦に潜り過ぎなくて弾きやすい。フィンガーランプ的な役割も担えるんじゃないかと思います。見た目も、木製のカヴァーがボディに合わせた青の塗装になっていて、雰囲気が良いですね。

    Ibanez / SR6605-GFB
    Ibanez / SR6605-GFB

    「まさに手元にプリアンプがある感じ」

    EQはトレブルもベースもすごく効くので、普段自分が使っていないアンプでライヴをするときなどに、上がキツかったり下が出すぎたりするっていうのを臨機応変に調整できますね。それと今回のSRはミドルの帯域が6パターンで選択できるんですが、僕は普段バック・パネルのスイッチはHighを基本にしていて、ミニ・スイッチで1kHzと600Hz、350Hzを切り替えています。コード弾きをしたりソロを取ったりする時は1kHzあたりがしっかり出ていると音の分離も良くなりますね。600Hzはまさにミドルという感じで、よりパンチのある音になります。そのへんもどんな感じで聴こえているかによって瞬時に変えられるっていうのはメリットですね。まさに手元にプリアンプがある感じです。

    SRは基本的に弦間ピッチが16.5mmの設定になっているんですけど、このMR5Sブリッジは弦間ピッチを変えることができるんですね。16.5mmでもベースの中では狭い部類で、僕はそれを気に入っているんですけど、もっと狭い方がいいっていう人は狭めることができますし、プレイヤーの好みに合わせて変えられるっていうのは便利だと思います。(註:4弦モデルは弦間19mm設定。またMR5Sブリッジは左右に±1.5mm動かすことができ、弦間を広げることも可能)。

    Specifications
    ●ボディ:マッパ・バール(トップ)、アフリカン・マホガニー(バック)●ネック:S-TECHウッド・ローステッド・メイプル&ウォルナット(5ピース)●ナット:グラフテックBLACK TUSQ XL●指板:ローズウッド●スケール:34インチ●フレット数:24●ピックアップ:ノードストランドBig Single×2●プリアンプ:アイバニーズSonitech Preamp 3-band EQ、Hexa Mid system●コントロール:マスター・ヴォリューム、バランサー、マスタートーン(兼EQバイパス・スイッチ)、ベース、ミドル、トレブル、3ウェイ・ミッド・フリケンシー・スイッチ、Hexa Mid Systemスイッチ●ペグ:ゴトーGB707-5●ブリッジ:アイバニーズMR5S●カラー:GFB(ゴースト・フリート・ブルー・バースト)●価格:649,000円(税込)
    製品ページ

    その他3モデルのインプレッション

    SR5505-MHF

    SR5505-MHF試奏風景

    SR5505-MHFはボディ・バック材がマホガニーなので音の伝達が速いです。印象としてはウォームな音色。ピックアップはアグレッシヴな音なんですけど、ボディ材がそれを上手く和らげてくれる感じです。

    製品ページ

    SR4505-DST

    SR4505-DST試奏風景

    SR4505-DSTは初めて弾いたんですけど、他のモデルと比べて音の輪郭がハッキリしていますね。良い意味でちょっと硬質な音で聴き取りやすいですし、アグレッシヴな感じがあります。ミドルが強調されている感じで意外と好きですね、これは。

    製品ページ

    SR3505-BK

    SR3505-BK試奏風景

    SR3505-BKは、まず見た目の光沢が主張する塗装で、そこがカッコいいなって思いました。アルダー・ボディのサウンドは、マホガニー・ボディのあたたかさとアッシュ・ボディの攻撃的な感じの間ぐらいの印象です。その2つの要素が上手く混じっている感じですね。

    製品ページ

    Yuki AtoriがSRを弾く理由

    EQが多彩ジャンルを選ばないすごく万能ベースだと思います

    これまでにいろいろなハイエンド・ベースを弾いてきたんですけど、やっぱり弦間ピッチが広く感じていました。それと僕はアドリアン・フェローが大好きで、彼のモデルなども使っていたんですが、やはりプロのミュージシャンとしてやっていくうえで、“守破離”の時期というか、脱アドリアンしなくちゃいけないと思い(笑)、他のベースを探していたところ、アイバニーズのSRに出会ったんです。

    今はPrestige 2025のSR5505とフレットレスに改造したSR Prestige SR5005E-OLをメインで使っています。トラディショナルなベースにしか出せない音っていうのはありますが、SRぐらいEQが多彩だとまるで違う楽器を弾いているような音作りができるっていうのはメリットだと思います。ポップスとかも多様化していて、ハイブリッドなサウンドを使う音楽も増えていますよね。SRはジャズ/フュージョン、ポップス、ロック、R&Bとジャンルを選ばないベースだと思います。すごく万能ですよ。

    ◎Profile
    ゆうき・あとり◎1994年2月10日生まれ、兵庫県出身。学生時代よりジャズ・ビッグ・バンドで活動し、第45回山野ビッグバンドジャズコンテストでは大会34年振りとなるウッド・ベースでの優秀ソリスト賞を受賞。2022年からは菊地成孔率いるバンド、ラディカルな意志のスタイルズに参加する他、様々なセッションでも活躍。2024年にはフランスのベース専門誌から「世界のベース・インフルエンサーのトップ15」に日本人として唯一選出される。

    ◎Information
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