プランのご案内
  • 【お知らせ】「ベーマガ読み放題」は、2025年9月29日(月)午前6:00~午前8:00の間、メンテナンスのためご利用できなくなります。ご不便をおかけしますが何卒ご了承ください。
  • NOTES

    UP

    【低音めし】長島涼平(フレンズ)が愛する、海鮮丼専門店 たろうまる(埼玉・吉見町)

    • 文:長島涼平

    “めし”をテーマに、プロ・ベーシストに音楽活動の活力になるようなお店やお気に入りのメニュー、そのほか“食”にまつわる思い出深いエピソードを語ってもらう連載「低音めし」。今回は世代を越えて支持をされる、上質なポップ・ミュージックを打ち出すバンド、フレンズでベースを務める長島涼平。彼がオススメしてくれたのは、地元・埼玉県で新鮮で美味しい魚介類を提供する、人気海鮮丼専門店だ!(編集部)

    海辺の街で食べる海鮮丼より美味い!

    まず、このコラムの話を編集部からもらった瞬間に、「低音めし」って何かね?というところから始まったんすけど。

    低音というからには、ボトムにパンチのある味なのかな。とか、いろいろと考えていたら飯もろくに喉を通らずやつれ果ててました。ベース・マガジン・ハラスメントだと僕は思っています。

    嘘です。マジすんません。さ、本題入ります。

    ツアー先で美味しい食い物はたくさんあるし、都内でバンド活動をしていると食べ物で困ることはほとんどない。

    しかし、埼玉県民の自分にとっては、仕事終わりで帰ってきたあと、休みの日、たまには自分のご褒美に美味しい物を地元で食べたい!

    大事なことなので もう一度言います!

    「美味しい物を“地元”で食べたい!」

    埼玉にだって美味いものはたくさんありますけど、美味しい海鮮丼を埼玉で探すのはひと苦労。しかし、僕が観光大使を務めさせていただいている埼玉県北本市から、すぐ隣の吉見町にある「海鮮丼 たろうまる」。ここはかなりヤバい。

    はっきり言って海辺の街で食べる海鮮丼より美味いと思う。

    “海”そのものを食ったのかと錯覚するほど。アリエルにでもなったのかと思ったわ。もう陸には帰れません。

    海鮮丼に入ってるどの魚介類ももちろん美味しいのですが、たまに変わり種というか、珍しい魚も入っていて。僕が初めて食べたときには“タナカゲンゲ”という深海魚(?)が入っていました。この魚、見た目はちょっとグロいんですが、味はバツグン。

    こちらがタナカゲンゲ。見た目とは裏腹に美味な魚として知られている。

    あの日以来、僕はタナカゲンゲのファンです。推しです。海鮮丼のセンターはゲンゲしかいない。
    お店の場所もすっごい良くて。田んぼが広がる田舎な景色のなかにあるんです。

    内陸の田んぼと海の海鮮丼って対極にあるものだと思っていたので、海を見ながら食べる海鮮丼よりもむしろ贅沢なんじゃないかと思えてきます。

    もう一周まわって埼玉に住んでて良かったわ。

    なんていうか、ありがとうまるです!!

    仕事が立て込んで少し疲れたとき、ゆっくり流れる田舎の景色の時間のなかでたらふく食べる海鮮丼に、幸せを感じざるを得ません。冗談抜きでここおすすめです。

    お店を営んでいるご夫婦も素敵な人柄でいつも明るく迎えてくださってとても嬉しいです。また次の休みに食べに行こう。

    ちなみに最後まで“低音めし”の定義がわからず、今もまだ彷徨っているのでした。

    今回のめし屋:海鮮丼専門店 たろうまる
    埼玉県比企郡吉見町江和井282-5
    島根県の浜田港から仕入れた新鮮な魚介類を使った海鮮丼を食べることができる。曜日によっては、海鮮丼以外にカシラやさとり炭火焼きも提供している。
    X Instagram

    ◎連載一覧はこちらから

    【今回のベーシスト】
    長島涼平(ながしま・りょうへい) ●1984年5月18日生まれ、埼玉県出身。2005年にthe telephonesを結成し、2009年にメジャー・デビュー。2011年12月にさいたまスーパーアリーナ公演、2015年5月に日本武道館公演を成功させるなどダンサブルなロック・サウンドで人気を集めるも、長島は2023年5月にバンドを脱退。一方、2015年6月にはフレンズを結成し、2024年2月に3rdフル・アルバム『ユートピアン』をリリースするなど、精力的に活動を展開。またバンド活動と並行し、数多くのアーティストのサポートなども行なっている。

    ◎Information
    X Instagram